踊りませんか?
私はそう声をかけられた。
ある日私はダンスパーティーに招待され、
行くことにしたのだ。
そこまで踊れる方ではないのだが、興味
本意で行くと言ってしまった。
中はとても広く、踊るのに十分な大きさだ。
後々知ったのだが、パーティーは招待
されていなくても途中参加可能だったらしい。
一通り前置きが終わり、いよいよダンスの時間
が来た。
ダンスは男女1人ずつのペアになり、踊る。
その事に気づいた時にはもう遅かった。
私は一人余ってしまったのだ。
このパーティーは最初から男女1人ずつで
でるパーティーだったらしい。
招待状をよく読んどくべきだった...と後悔した。
私だけ一人、唖然としていると、一人の男性
が声を声をかけてくれた。
え、私?そう答えると男性は頷く。
一緒に踊ってくれるのだそうだ。
その男性はとてもかっこよく男らしいと
思い、お誘いに乗ってしまった。
そこからはあまり良く覚えていない。
でも一つだけ鮮明にわかることがある。
現在その男性が私の夫であり、うちやまで
ある事を。
今では老け込んだ夫を見るたびに後悔している。
10/4/2024, 12:44:45 PM