ハルカゼ ネイロ

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11/19/2022, 10:57:15 AM

『思うことで変わること』

ゆらゆらと眩く光るキャンドルの火を眺める
どうしてか、暗闇の光源は美しいものだ
まるで無限に広がっているかのような暗い空間の中
存在感を持って確かにそこにいる
そのはっきりとした輪郭が美しいと人々は思うのだろう
そう思って再びそのキャンドルの火を見ると
綺麗というよりただ眩しくて
その気丈さに圧倒されて、少し苦しくなった

ふと目の前のキャンドルを何かに例えてみようと思った
暗闇に光るもの、光るもの
宇宙で燃え盛る太陽だろうか?
しかし、キャンドルを太陽に例えるにしては
この二つには絶対的に違うものがあった
しかし、それが何なのかは
すぐにはわからなかった

“存在感だ”
ふと頭に流れたその考えに
私は深く納得した

考えてるうちにいつの間にか上を向いていた視線を
キャンドルの儚く小さな火に戻す
太陽を思い浮かべた後だから
その光はとても小さく見えて
手に包んだら今にも消えてしまいそうで
その淡さは、すばらしく美しかった

こっちの方が好きだな、と思った

11/18/2022, 11:01:59 AM

『想い出のつくり方』

たくさんの想い出なんて簡単に言うものの
想うことがあることがどんなに良いことか

想い出をつくるためには
楽しいだけでなく
周りに支えられて
悩んで考え込むのが
何より大切で

でも本当にそうならば
想い出って難しい

悩んで考え込めるのは
“想い出”の味を知っているからだもの

「想い出」という箱の中に
私にまとわりついている
重いものをたくさん入れる
きっとずっと楽になる
想い出に出会えないままで
両手にたくさん重いもの
それがどうにも悲しくて

苦しむ誰かに想い出を
つくってあげる方法を
私はまだ何も知らない
たくさん持っているのなら
それをつくる方法も
たくさん知ってるだろうけど

11/17/2022, 2:01:54 PM

『明日もまた』

十七時半の寒空の下
考えることはいつもこう
“いつからマフラーを巻こうか”
“そろそろ手袋つけようか”
“指先が冷えて仕方がないな
さてとさっさと帰ろうか”

いつの間にやら日は沈み
布団に潜って思考に耽ける
“冬の街並みは灰色という
しかし実際見たことは無い
隣にいつもあるのだけれど”

普段私が見ているものは
冷える指先と時計だけ
いつもあるはずの景色は
まるで無いのと同じよう

冬が来たから何になる
情緒の前に春が来る
けれども情緒を感じられたら
見える世界が変わるかな

少し立ち止まってみて
ぐるっと辺りを見渡して
冬の情緒は綺麗だと
人は初めて思うのだろう

明日の夕方
寒空の下
私はきっと
少し立ち止まってみて
ぐるっと辺りを見渡して
そして何かを思うだろう

11/16/2022, 12:00:01 PM

『まだ見ぬお別れ』

私はサヨナラを知らない
まだまだ学生だから
皆さん、覚えてますか?
まだ若い時のことを

別れを知らないんじゃなくて
出会いを知らなかった
出会いがわからないのだから
別れもわからないの

「はなればなれ」になったこと
思い出して 詩を書いて
新たな出会いに思いを馳せる

私にはまだ出来ません
人生の経験不足かしら

11/15/2022, 10:40:37 AM

『かわいい子猫』

そこの道行くあの人は
いつもの仲良しメンバーは
そして隣にいる君は
そこでにゃーにゃー鳴いている
子猫に何を思うだろう

子猫を想う人ならば
きっとああだこうだって

そうじゃない人を見下したようなこと

私は別に言わないけれど
君が言ったらどうしよう

斜に構えている私だから
そんなことまで思うのです

純粋に「かわいい」とだけ言えたらな

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