ハルカゼ ネイロ

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『思うことで変わること』

ゆらゆらと眩く光るキャンドルの火を眺める
どうしてか、暗闇の光源は美しいものだ
まるで無限に広がっているかのような暗い空間の中
存在感を持って確かにそこにいる
そのはっきりとした輪郭が美しいと人々は思うのだろう
そう思って再びそのキャンドルの火を見ると
綺麗というよりただ眩しくて
その気丈さに圧倒されて、少し苦しくなった

ふと目の前のキャンドルを何かに例えてみようと思った
暗闇に光るもの、光るもの
宇宙で燃え盛る太陽だろうか?
しかし、キャンドルを太陽に例えるにしては
この二つには絶対的に違うものがあった
しかし、それが何なのかは
すぐにはわからなかった

“存在感だ”
ふと頭に流れたその考えに
私は深く納得した

考えてるうちにいつの間にか上を向いていた視線を
キャンドルの儚く小さな火に戻す
太陽を思い浮かべた後だから
その光はとても小さく見えて
手に包んだら今にも消えてしまいそうで
その淡さは、すばらしく美しかった

こっちの方が好きだな、と思った

11/19/2022, 10:57:15 AM