研史郎

Open App
5/9/2026, 3:54:41 PM

忘れられない、いつまでも。
好きなアニメの真似して遊んで、
交換日記にパンダのイラスト。
どこへもチャリで駆けつける、ごく普通の女の子。
一般人のまぁるいアンタを
こっちはいつでも晒せるのだから、
悪いことせず、躍進しろよ。我らが地元の大スター。

5/8/2026, 2:37:11 PM

一年前に当選金支払期限の切れた宝くじが、
捨てようとしたリュックのポケットから出てきた。
当選番号を調べた妻は何も言わず僕をぶん殴った。

5/7/2026, 11:53:58 AM

初恋の日は初舞台の日でもあった。
客のまばらな3列目中央の席で、
人一倍笑い声を上げていた彼女。
彼女の片襟が大きく捲れ上がっているのを見て、
つい、さりげに自分の襟を正した。
彼女は構う事なく笑っていた。
初舞台なんて悉くスベるべきだ、
なんてスカしていた相方の口元も緩んでいた。
間違えた成功体験だとしても、
最初の客に彼女がいてくれて良かった。
白杖を携えている事に気付いた時は驚いたが、
自信はまったく傷付かなかった。
今日もまた、会場を埋め尽くす笑い声の中から、
彼女の声を探している。

5/6/2026, 12:21:14 PM

明日世界が終わるなら……
そんな問いに、世の中の人間がどう答えるか。

「いつも通りの1日を過ごしたい」と、返す私。
リポーターは笑顔でその先を促す。
流石に一言じゃダメか。
新宿の日差しは強く、思考力を奪っていく。

「いつも通りジムとサウナに行って、愛犬を散歩させます」

「へぇ、明日が終わるとしてもトレーニングするんですね」

しないよ。そんな奴いたらアホだろ。
なんだか馬鹿馬鹿しくなってきた。
帰ってアニメ流しながらゲームしたい。

「ワンちゃんはなんの犬種なんですか?」

知らないよ。飼ってないし。適当に答えて帰ろう。

「パピルスです」

「……」

何か変なことを言ったか。そんな犬いたよな。
駄目だ頭が働かない。夜2時までTikTok見てたから。

TVクルーは立ち去った。イヤホンを耳に付け直す。
よし。いつも通りの1日に戻ろう。

5/5/2026, 12:08:58 PM

君と出逢って、嫌いな食べ物がひとつ減った。
骨が多くて過食部位は少ないし、
何より肉が臭くて苦手だった。
食べるリスクとリターンが釣り合っていない。
そう思って敬遠していた。

君は意識を失う寸前、僕に微笑んだね。
僕の抱いていた欲望を全部分かってるみたいに。
もしかして出会った時から、君も僕に食べられることを望んでいたのかい?

君はとても美味しかったよ。
ありがとう、
ホボホネクサニク
タベルダケムダドラゴン。

Next