Sasha

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12/26/2023, 2:06:47 PM

「変わらないものは、何もないんだよ」

「そっか……」

「俺たちの関係だって。いつかは終わるものだったんだ。悲しいけど……」

そして君は出て行った。

せめて楽しかった2人の思い出は、胸にとどめておきたい。

ガランとした空間に、2人で過ごした日々のかけらが漂っていた。


【変わらないもの】

12/26/2023, 3:57:17 AM

「お前、ほんとに釣りに行くのか?」

「うっせえなあ、俺がどんなクリスマスの過ごし方をしても、勝手だろ!?」

俊彦は訴えた。

「そりゃそうだけど、何も船まで借りなくたって……。」

「この時期じゃないと、釣れない魚があるんだから、仕方ないだろ!?」

「わかったわかった。じゃあ、この子には忙しいって返事しとくな?」

「な!……ちょっと待て! それを早く言えって! 今どこにいるんだ?」


【クリスマスの過ごし方】

12/5/2023, 2:04:12 AM

「ここは、夢と現実の間の世界。」

鏡は言った。

「え?」

「あなたがこうなりたい、と思った方向に、私は導く。例えそれが、マイナスのことでも。」

「どういうことだ!?」

「こうなりたくない!と願えば、なりたくないというその思いを、強く受け取ってしまう。だから、こうなるといいなという、イメージを大切にしなさい。」

「なるほど、イメージか……」

明須海は、手にした鏡をもう一度見た。

【夢と現実】

11/30/2023, 2:54:20 AM

「冬のはじまりだね。」

照花は言った。

「そうだな。」

目の前の鮎川からは、白い川霧が立ち込めている。寒い朝は、いつもこうなる。

コンビニで買ったコーヒーを飲みながら、俺は1人感慨にふけった。

ほんの一年前まで、俺は自分が神社を継ぐことなんて、まったく考えていなかった。

【冬のはじまり】

11/27/2023, 11:14:21 AM

「愛情?そんなもの、あるわけないだろ。」

「強がるなよ、お前……。あの子がいなくなってから、自分がどんな顔してるのか、見たことあるのかよ。」

「え?」

「しみったれた顔しやがって。迷惑なんだよ!」

「なに?!」

「悔しかったら、ちゃんと自分の気持ちを伝えてみろ!!」

「……!」

【愛情】

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