「冬のはじまりだね。」照花は言った。「そうだな。」目の前の鮎川からは、白い川霧が立ち込めている。寒い朝は、いつもこうなる。コンビニで買ったコーヒーを飲みながら、俺は1人感慨にふけった。ほんの一年前まで、俺は自分が神社を継ぐことなんて、まったく考えていなかった。【冬のはじまり】
11/30/2023, 2:54:20 AM