「届かぬ想い」
この習い事して欲しいとか、
こう育って欲しいとか
今のうちに勉強ちゃんとしといて欲しいとか
色々あの子に思うけど
それは結局自分がなって欲しいだけで
それがあの子の幸せかは分からない
この私の欲求は届かないし
届かなくていいと思う
だって、ただ幸せになってくれればいいから
『神様へ』
焼酎の水割りをください
安い焼酎で構いません
冷たい家族も疲れる仕事も
見えない明日も信じきれない国の未来も
明るく見えない人生も
それさえあれば楽しめます
酒の肴にできますゆえ
焼酎の水割りをください
それだけで十分です
『快晴』
ベッドに飛び乗って寝る支度をして
眼鏡を取って、携帯を充電して
そして布団を自分にかけて瞳を閉じて
そうして自分は海の底に沈んでいく想像をする。
ゆらゆらと揺れる水面の光を浴びて
周囲はどんどん暗くなっていって
力はどんどん抜けていく
まるで海の底にある貝殻のように
いやもはや水のように
そしてふと目を開ければ
水面から光が刺して
光に持ち上げられるように浮かんでいって
ぐちゃぐちゃになった布団に
寝相が悪い私が身体を起こす
海の底から見た空は純白そのものであり
快晴であった
『遠くの空へ』
ふとカーテンを開けて外を見ると
空には貫通させられたような
穴の空いた雲がある
その穴を通して空を見つめ
思い馳せれば
その雲の穴から見た空と通常の空は
違うものに見える
まるで穴に色ガラスが付いているようだ
そしてふと遠くにいる異国人を憂いた
午前10時だった
『言葉にできない』
なんか変な感じだなとか
なんかしっくりこないなとか
なんか気持ち悪いなとか
なんかむず痒い感じがする
俺は頭が良くないから
それを人には伝えれないけど
この感覚は案外間違ってなかったりする
でもひとりでやってないから
説明できなくて
結局そのまま続けちゃって
あーやっぱりなんてこともある
言葉が追いつかない者にとって
論理よりも勘の方が
確かに信頼できる仲間だ
でも少しおちゃらけて
「勘なんですけど〜」って
言うことしかできない