のう ねいむ

Open App
4/10/2026, 10:11:54 AM

『春爛漫』

新しい環境に入り
新しい仕組みに入り
新しい関係に入り

新しい苦労を知り
新しい壁を知り
新しい現実を知り

見渡せばたくさんの花が咲き誇り
暖かく煌めいたその春風は
私たちに見せるように急かすように
私達も蕾をつける準備をし
開花に向かって春風も冷たい雨も吸い込む

さぁ
自分の花はどんな花なのだろう

4/9/2026, 10:12:10 AM

『誰よりも、ずっと』

私の母
それは、この田舎の街の緑の全てであり
それは、この空の続くまで全てであり
それは、この踏みしめる地面が自分を支える限り
母である

夜に寝ると
これらの母に包まれて
羊水の中でふわふわと浮きながら寝ているみたい

自転車で走り出せば
風は共に走ってくれる

口笛を吹けば
虫が私の周りを踊るように飛び回るのだ

幾度となくコケて
幾度となく空を見上げて
幾度となく下を見て歩いた
その度に母はいたのだ

私に手を差し伸べていた
誰よりもずっと
私も救われている
誰もがきっと

4/8/2026, 10:48:41 AM

『これからも、ずっと』

日々に浮遊感を感じて
何処か掴まれるところを探して
手を伸ばしても弾かれて
やがて身を任せた

私は銀河の川をゆるやかに下り
いつしかすみっこのほうに定住していた
自分の意思ではないしそこに名前はないが
とても住み心地が良くて
今日もそこで大きく息を吸って
ゆっくりと吐いた

4/7/2026, 10:09:22 AM

『沈む夕日』

空は表情を変えて
黒い雲達は秩序的に流れゆく
草花はやさぐれて風に吹かれて
そんなからっ風は乾燥した手のヒビに突き刺さる

オレンジと黒で染まった街は
どんどん黒味を帯びて
沈む夕日を見ていたら
私は明日に期待するのをやめようと思う

明日の青に期待をよせて
鏡の自分を笑顔にさせて
吐こうとした息を強く飲み込んだ

4/6/2026, 10:50:08 AM

『君の目を見つめると』

目を擦りながらお手洗いに向かう
洗って濡れた手をパジャマで拭いて
何かを求めてキッチンへ
その途中の光が入る窓には霧吹きがあって
それを流れるように取って3回吹きかけた
少し蕾をつけた葉っぱが艶やかに新緑色を輝かせる
そうして君は送り出してくれるのだ

家に帰れば真っ暗な部屋で
月明かりだけが差し込んでいる
シースルーのカーテンは揺れて
君の影は大きく揺らいで
電気をつければいつもの形におさまった
冷めた飯を電子レンジに入れて
待っている間に君の方に向かっていって
君をよく見ていたら新しい芽吹きを発見した
私の更地の心にも少し緑が生えた気がした

Next