〇 。 オアシス 。〇
照りつける太陽で目を覚ます
目の前には大きな水たまりがあった ゜
無我夢中で追いかける 。
落ちる 。
。 距離感がつかめなかった
。 ひんやりとして気持ちがいい
。 このまま落ちてゆくのだろう
起きたらきっとそこはオアシスだ
●涙の跡●
「カーテン」から少し経って…
あの日のことは覚えていない、けれどあいつが
次の日も、その次の日も学校に来なかったことは覚えてる
暇だからと屋上を覗いた、特に理由はない
ここんとこあいつがいなくて補習すら受けてない
そこには上を眺めるあいつがいた、車椅子に乗っている
屋上車椅子で来れるのか?と思いつつ、眺める
お、あいつが俺に気づいたようでこちらを振り向く
振り返ったあいつの目には涙があった
ちょっとばかし驚いた、そんなに怪我が痛かったのか?
そんな言葉しかでなかった
あいつが車椅子から降りた、よろよろと柵につかまり
よじ登ろうとしていた、そしたらいきなり
「ごめん、ちょっと手伝ってくれないか」
顔が涙でぐちゃぐちゃの顔で言ってきた
俺はわけがわからずに手伝った
うしろ姿からわかる気がした、こいつは何かする
考えたくもないけども、やろうとしてることがわかる
「ありがとう、このこと先生達には内緒にしてくれ」
そう言ってあいつはバランスを自ら崩した
あいつの手をとった俺とともに
何故か楽だった
楽だと感じた、気がした
最後に見たあいつの顔は
涙の跡のある
くしゃくしゃの笑顔だった。
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こちら「カーテン」の後日譚となっております。
見ていただけると嬉しいです。
「半袖」
みて〜、今日半袖!珍しかろ?
いつも長袖のシャツしか着ないあの子がいた。
長袖で見ることのなかった肌、雪のように白い
触ってみたいと思ってしまった。
今日、あついけんね〜
半袖に気を取られたがあの子は髪を結っていた。
揺れる髪、袖から見える肌
綺麗だな、触れてみたいけど触れられない
あの子の半袖
「またいつか」
じゃあ、また五日
毎月五日の日にしか会わない、会えないこの人
五日以外に会う気持ちはないのだろう
最後に「また五日」とさらっとした別れの挨拶しかしない
ひどいと思う、けどある日あの人と五日以外に会えたのだ
奇跡だと思った、これで五日以外も会ってくれる
そう思った、あの人に聞いてみた
なんで五日の日だけだったの?
と、あの人は目を丸くして
「またいつか」をそう思う人がいるとは
そんな事を言っていたっけ
✦星を追いかけて✦
確か、走ってた、さっきまで
何かを探してた?違う気がする。でも、確か
何を見つけた?何を手に取ろうとした?
私は、いや僕だったか、もしかしたら俺だったかも
自分のことすら覚えてない、けど何かを追いかけた
そう!星だ!星を追いかけてたんだ!
追いかけて走って掴んで掴めなくて飛んでって
頭に当たって…
あれ?なんか飛んできて…………………る?