BORN

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7/8/2025, 11:28:22 AM

「あの日の景色」
今はもう見れないね。
だって、壊されてしまったから。
君と見た夕焼け、朝日、欠けた月
時間はひどいね
あの日見た景色全部消していっちゃう。

7/7/2025, 1:34:48 PM

         ☆「願い事」☆
ささのはさーらさら♪
 7月7日今日はそう、七夕だ。
 通学路にある商店街、一度は歌ったことのある歌が聞こえてくる。中央の広場には
      「願いをかけてください」
              と書かれた看板があった。
その隣には大きな竹、たくさんの短冊がかかっている。
 「ヌーパーヒーローになりたい!」
字を習ったばかりなのだろうか、「ス」が「ヌ」になっている。小1、いや保育園児なんだろう。
 「あいつと仲直りしたい」
友達と喧嘩でもしたんだろうか、仲直りしたい気持ちは大切だ。
 「あいつのケガが治りますように!」
ケガ?人のケガが治るように願うなんて、よくわからないなぁ
 「あいつとまた会いたい」
この子は友達と別れてしまったんだろうか、転校それとも…
 そう思って裏の名前を見たとき気づいた。
全部名前が同じ拓哉って人が書いたらしい。
 なにこれ、気持ち悪い…
「あれ、x1/5◯s5■8?」
 え、今なんて言ったんだ?
後ろには顔がわからない、見えない人がいた
「そんなわけないよな…あいつはもう」
声で気づいたこいつは拓哉だ…
「今年はなんて書こうか…」
そう言って彼は消えた。
拓哉は幼馴染だった。
そっか…俺亡くなってたんだ…
俺は短冊を一つ取り願いを書いた。
   「拓哉が俺の分まで長生きできますように」
     空を見ると一番星が輝いていた。
     

7/2/2025, 8:36:13 AM

「夏の匂い」
湿った登下校の道
早起きの風
海香る浜辺
目を開いた夜中の空気
教室に広がる汗
もっと、他にもあるけれど
私が香る夏の匂い

6/30/2025, 11:57:33 AM

 「カーテン」
 教室で、課題で居残りをしていた。
熱くて窓を開けていた。風が気持ちいい日だ。
俺は課題未提出の常習犯で、居残りは週に3はある。
 今日は夏休みの漢字ノートの居残りだ。
たかが、漢字ノートだけで居残りって
そう思っていた時にドアの開く音がして
あいつが入ってきた。カーテンが風船のように膨らむ
 あいつは、このクラスのトップ
なんでも教えてあげますよーって顔したガリ勉だ。
きっと今日も
居残りの俺を横で予習でもして見下してるんだろう。
そう思いあいつの方を向いた。
そこには、あいつの姿はなく
揺れたカーテンと1つの封筒があった。

6/29/2025, 11:51:18 AM

         「青く深く」
 僕は、生きていた。
 起きて、食べて、歩いて、考えて、また、眠る
 毎日がそうだった。
 そんな毎日がつまらなかった。
 何をするのもつまらなかった。
          だけど
     雪の降る日、彼女に出会った。
  同じ学校の隣のクラス、どうしよう、接点が全くない
         話したいと思った、けれど、無理だ。
 彼女を見ることしかできない。あ、あいつと話してる…
      なんでだろう、心臓が痛いドキドキする。
    姉に聞いたら「恋」だと笑われた。
 そんなわけがない、、いや、…そうなのかもしれない
  僕は彼女が好きなのか?
         そんなこんなで4月になった。
  もちろん、彼女との進展はなかった。
        けれど、驚きは突然やってきた。
      え、彼女が横に座ってる?
  クラス替えで同じになったのだ。何から話そう?
 「初めて同じクラスですね。よろしくお願いします。」
 彼女は礼儀正しかった。僕も何か言わなくちゃ
      「そうですね、僕は笠原って言うんだ」
 名前を言ってしまった。動揺が隠せていない。
 「知ってるよ、ずっとクラス見に来てたでしょ?」
      そう、彼女は笑っていた
    ずっとバレていた!?
    そうして、僕は青くて深く恋に落ちた

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