絆
「 私たちは固い絆で結ばれているわ! 」
絆ね…
なかったよ私には
……私には…ね
絆ってなんなんだろうな
何ができれば絆と呼べるんだろうな
分からないや絆なんてさ
たった一つの希望
君の言葉が私の人生の希望だった
君がくれたこの花が私の心の希望だった
君が書いたこの手紙が私の未来の希望だった
だった
言葉はだんだん耳から離れ薄れてしまった
花はどんなに大事に手入れをしても摘んだら枯れてしまう
残ったのは手紙だけ
君がいた存在を表すものは今はたったこれだけ
たった一つの希望となった君からの手紙
この希望を私は絶対離さない
欲望
< ソナタの願い何でも叶えようゾ
ないな >
< イヤイヤ、何かはあるダロウ?
ないぞ? >
< ホラ!おやついっぱい食べるとかサ!
いらない >
< ウーン、もっとたくさん寝たいトカ?
9時間は寝ているからな >
< アー!恋人なら誰でも欲しいはずネ
いてもなぁ >
< モウ、お手上げヨ
あ、あったわ >
< オー!何ダネ!
欲望だよ >
遠くの街へ
歩いていた
知らない街に着いた
電車もバスも使わず
ただ歩いてやって来た
たくさん歩いて着いた街
けれど歩いて着いた街
歩いていける遠くの街
物憂げな空
教室にはいると先輩がいた
窓辺で空を眺めていた
話しかけようと思ったけれど
体がやめとけって自分を止めた
いや、見ていたいと脳が思ったのかも
儚げな先輩の横顔はただ一点空を見つめていて
先輩の気持ちを鏡のように映した空は
繊細で物憂げな空だった