3/4/2024, 11:33:14 AM
大好きな君に
僕は、マゾなんかじゃない。
ただ、君が笑っていたから。口元を隠しても僕はわかった。君は人が苦しむのが好きなんだね。
僕は嬉しかったから、今日も何も言わずに殴られて、命乞いの言葉を弱々しく呟いている。
本当は君に、大好きな君に、
……訂正しよう。僕はやっぱりマゾかもしれない。
2/27/2024, 2:12:18 PM
現実逃避
逃げてもいいよって言われたから、
現実から逃げた。
現実よりひどい夢を見た。
夢から逃げた。
フルーツバスケットみたいに埋まった席を眺めている。
僕はどこに逃げればいいんだろう。
2/26/2024, 2:59:01 PM
君は今
君は今、屋上に立っている。
君は今、地面を見下ろしている。
君は今、
僕はこれから、君を引き留めようと思う。
君の手を掴んで、引き摺るようにして君を連れて行く。
君に生きてほしいわけじゃない。
僕の世界に君が必要なだけ。
2/25/2024, 3:09:48 PM
物憂げな空
雨って嫌い。踊る前髪を抑えながら思う。
でも、晴れはもっと嫌い。沈んだ心の上で無責任に「がんばれ」って笑ってるみたい。
ちょっとだけ、灰色の空が愛しく思えた。
2/25/2024, 2:16:59 AM
小さな命
「どうしたの?浮かない顔して。」
手のひらの上で君は呑気に鼻歌を歌って見せる。
去年の春、君の身長が5センチ縮んだ。
それからも君は止まることなく小さくなった。
君は、運命だって言う。私が消えてなくなっても、そうならなくても、あなたは何もできないよって。
生命線の上で寝そべる君はこんなにも暖かいのに、その心臓が動いているのかを確かめることもできない。