小さな命「どうしたの?浮かない顔して。」手のひらの上で君は呑気に鼻歌を歌って見せる。去年の春、君の身長が5センチ縮んだ。それからも君は止まることなく小さくなった。君は、運命だって言う。私が消えてなくなっても、そうならなくても、あなたは何もできないよって。生命線の上で寝そべる君はこんなにも暖かいのに、その心臓が動いているのかを確かめることもできない。
2/25/2024, 2:16:59 AM