風信子

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10/1/2023, 9:39:56 AM





午前0時


目覚めたまま
迎える
今日と明日の境目


夢の後なら
昨日とは少し違う
区切りと朝を
感じるけれど



最近
一日が早い


君は

眠りにつけただろうか




相変わらず私は
いつもと変わらず
君も知ってる
真夜中のルーティン


何故だろう
朝方にカーテンが
明るさに透けてくると
寂しくなるのは



そろそろ

眠くなってきたよ



君は今頃
通勤電車の中
見慣れた景色を
眺めてる頃




目覚めてすぐ
思い出すのは

君の事

ただ
君の事



きっと明日も


明後日も




          「きっと明日も」

9/29/2023, 10:16:45 PM




何をして
気を紛らわせても

君が消えない


音楽を聴いていても
本を読んでいても




いっそこの
静寂に包まれた部屋で

君に浸ろう




君に浸りきって

涙に浸りきって



そうやって


そのうち君に




飽きる事が



出来ればいいのに





「静寂に包まれた部屋」

9/28/2023, 4:03:14 PM




別れ際には
何の素振りも
見せなかった


いつも通り
二人の楽しい明日を
信じてた君は

不安顔で今
迷子になった風みたいに
隙間を探してる




いつからか
一つ一つ
扉に鍵をかけ始めた



あの日
君にとっては多分
何気無い会話

そして

僕にとっては
トリガーになった
信頼を崩した会話



あの後に僕は
最後の扉に鍵をかけた



突発的だった
それは否めない

けど

そうさせたのは君


分かっているから君も
もう
ノックも出来ないでいる




いつまで経っても
あやふやで

笑顔で綺麗にさよなら
なんて
関係でもなかった

だから

言い訳さえお門違いで
虚しくて


せめて少しだけ
泣いて欲しくて


突き放すように
黙って消えるしか

僕は…





ごめんよ

僕は

君が思うような
いい人ではない




心配しないで
こんな事

大した事じゃない




そう

君は


「友達」一人


失っただけ



「別れ際に」

9/28/2023, 9:51:38 AM





激しく降り注ぎ
何事も無かったように
去って行った
通り雨の中


ずぶ濡れの二人が
一つの傘の中
少しの間
立ち話しただけ


そう

ほんの束の間
肩寄せあって
冷たい雨から
身を守っただけ


そんな恋だった




優しい時間に
心地良さを感じながら
互いに
本当を口にはせず


探りあって二人
少しづつ近づきながらも
ブレーキから足を
外さなかった




ふと脳裏に甦る
切ない痛みの記憶
あれは
いつの事だったろう




また雨が来て
土砂降りになる前に
先に傘から
飛び出したのは私


雨の冷たさに
芯まで冷えて
心まで凍えて
動けなくなる事


知っているから





「通り雨」

9/27/2023, 10:19:57 AM





「あき」
という響きが好き

「あき」
がつく名前だと良かった



今年も
秋色の靴を買った

真新しいこの靴で
何処に行こう


枯葉を踏み締めながら
ただ歩く
それだけでいい

いつも癒されるのは
自然の景色



凍える季節を前に
気分は少し
センチメンタル


そうこうしているうちに
あっという間に

白い妖精が

降りてきそう




「秋🍁」

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