「誓のキスを」
友人の結婚式私は新婦の招待客として呼ばれた。
まぁと言ってもそこまで強い絆で結ばれている訳でもなく、大学に入れば連絡を取らない、それくらいの仲だ。
そう聞くとなぜ呼ばれたのかと疑問が湧くだろうが、そんなの私に知ったこっちゃない。が、まぁおおかた私の幼なじみが関係しているのだろうが、一先ずは置いておこう。
さて、では何故対して仲のいい友達では無い結婚式に出席したのかと言うと、新郎が私の初恋だからだ。
まあよくある話だろう。
それに「初恋は実らない」とかそんな言葉が世間に流れている訳だし。
私には忘れられない人がいる。
目の前でたいそう嬉しそうに泣いているその人だ。
今でも鮮明に思い出せる。
その人に会った時のことを。
私は幼なじみに連れられて高校2年の文化祭の打ち上げでその人に出会った。
いわゆる一目惚れだ。
そこからは結構頑張ったと思う。
興味がなかったメイク、オシャレ、そしてダイエットもした。
その人の隣になれるように勉強も頑張った。
その人に「なんか可愛くなった?」っと言われた時は天にも登れそうな気持ちだった。
でも私がその人に告白することはなかった。
いや告白する勇気が出なかったのだ。
その人には好きな人がいた、今目の前で笑っている彼女だ。
彼女は学校で有名だった。
なんせ容姿端麗、才色兼備、私が勝るとこなどひとつもなかった。
でも良かったのかもしれない。
その人と友人でいられたから。
私は忘れない、
勇気を出せなかったあの時を。
空に向かって手を伸ばす
けれども決して届きやしない
光り輝くあのホシも
皆が羨むあのタイヨウも
決して届きやしないのに
今日も諦め悪く手を伸ばす
遠い遠いあの煌めきに
春爛漫
春が来るたび私はいつもあの6年間を思い出す
白襟のセーラー服を着て君の隣に立った6年間を
君に恋焦がれ続けた日々
よく笑うあなたが好きでした
あなたの柔らかい声が好きでした
あなたの横顔が好きでした
そして何より
あなたの花が咲いたように笑う笑顔が大好きでした
私の青春はあなたでできている
あなたで色付いている
あなたがいなくても私の春は青かったと思う
でもあなたが居たから
私の6年間は苦しかった
そして言い表せないほどに楽しくてすごくキラキラした春だった
ありがとう
貴女が好きなんです。
貴女が大好きなんです。
(nonfiction)
叶わぬ夢
桜散る
君の背中を
見つめてる
あの日のことを
胸に抱き
雨が降っている
雨は嫌いだ
頭が痛いし髪は広がる
そして何よりも
雨の音がどうにも落ち着かない
いつからかは忘れた
でも確かに雨は私の心を乱すのだ