「月」といえば、満月が注目されがちだけれど。
私はなぜか三日月の方に親しみを感じる。
あるけれど、見えない部分があるところ。
光の当たる部分と、当たらない部分があるところ。
光と影の割合が移り変わっていくところ。
まるで、人間みたいだ、と思う。
不完全な人間なりに、光も影も飲み込んで。
光が当たらなくても決して焦らず。
地道に小さな楽しみを積み重ねながら、生きていきたい。
三日月
この色にならなければ。
みんなと同じにならなければ。
そんな風に苦しむ人の
たくさんいるこの世界。
でも、決まった色なんてつまらない。
どれ1つとして同じ色はないから、世界は美しいのだ。
だから。
色とりどりのこの世界で。
自分らしさを大切に生きていこう。
色とりどり
どんよりとした曇り空の多い季節。
外に出るのも億劫になるけれど。
今日は珍しく
気持ちいいほど見事な冬晴れ。
こんな日は
ふわふわのマフラーを巻いて。
お気に入りのカフェがあるあの街にでも
出掛けようかな。
冬晴れ
子猫のうちに見においでよ。
そう言ってもらい、年明け早々友人の地元へ。
小麦色のふわふわの、かわいい子猫。
ねこじゃらしでいっぱい遊んでもらい
膝から聞こえるゴロゴロ音に癒やされた。
無人販売で買ったみかん。
車の中で大きな房を頬張ると
甘い果汁がこれでもかと溢れ出した。
行ってみたかった山の奥深くの神社。
友人のドライビングテクニックが火を吹いていた。
そして、早起きして見に行った日の出。
海から顔を出す強烈な朝日に
目を覚まされるような思いだった。
心身を病んでいたことは後からわかったので
友人が知るはずもなかったけれど。
私がしんどい時には、不思議と連絡をくれたり
贈り物をしてくれたりする友人。
これから先、あなたがしんどい思いをした時には。
私が必ず力になるからね。
みかん
身も心も凍えるような
寒い日には。
どこかの国の
あの手ぶくろの絵本のように。
ふわふわの動物たちと
身を寄せ合って暖まってみたい、と思う。
手ぶくろ