忘れられない。
あの日の絶望。
孤独に蝕まれ
1人、泣いていた事。
世界の全てが憎くて。
でも泣く事しか出来なくて。
こんな時
傍に居てくれる人が居てくれれば
なんて。
あの絶望が
あの孤独が
忘れられない、いつまでも。
高校生の時、雨が降っていた放課後。
親友が珍しく傘を忘れ、俺は仕方なく親友と相合傘をしていた。
その帰る途中の事だった。
「なー、親友、明日世界が終わるならどーする?」
「は?」
急に質問されてびっくりして、変な声が出た。
いや、自分の気持ちを見透かされている様でびっくりしたのかもしれない。
少し視線が泳いでしまった。
「だからー、明日世界が終わるならどーすんのって聞いてんだけど。」
いつも色々急すぎて困るが、今回は本当に困った。
「まじで急な質問だな。お前もうちょっと時と場合を選べよ…。」
と呆れた口調で言ったものの、声が少し震えていたのが自分でもわかった。
そう、俺は内心焦っていた。
こういう時、何と答えるべきなんだろうか、と。
本当のことを言うなら、
もしも世界が終わるなら、俺は───
「真剣に聞いてるからちゃんと答えて欲しいんだけど?」
親友の声に、俺ははっとした。
ダメだ。言えるはずがない。
無垢な顔をしてこちらをみる目に、俺は思わず顔を逸らしてしまった。
「…なー、隠し事してるだろ?」
親友が顔を覗き込んできた。
その目は、全てを見抜く様な目をしていた。
これはもう、観念するしかない。
「聞いて驚くなよ。」
「やっと言う気になったか。今更何に驚くんだよ。」
親友はジト目でこちらを見てくる。
やっぱり、この関係は壊したくない。
でも、親友に隠し事を続けるのは無理だ。
「明日世界が終わるなら俺はお前に今、言いたい。」
少し言葉がつまったが、勇気を振り絞った。
「…好きだ。」
親友が少し間を開けた後、顔を真っ赤にしてへ?と
小さく間抜けな声をだしたのを、今でも覚えている。
君と出逢って
初めて生きたいと
思ったんだ
ありがとう
…そうだった
君はもう、居ないんだった
君は元々重い病気にかかって
20歳まで生きられないって
分かってたのに
覚悟してたつもりだったのに
ごめんね
もう限界みたいだ
君の居ない世界なんて
なんの価値もない
だから
君の居ない世界にさようなら
自分の体をふわっと宙に投げ出した刹那
僕は何を思ったのだろうか
耳を澄ますと
傷ついた自分の
心の声が聞こえてくる
だから耳を塞いだ
でも心の声だから
聞こえてくる
既にキャパシティを
遥かに超えていたストレスが
耐えきれず溢れ出した涙で
流れていけばいいのにな
恋愛の話。
「2人だけの秘密」
があると
相手のことを思い出して
何故かドキドキする
…らしい。
どこかで見たのを思い出した。
恋愛に興味はないんですけどね…。
好きな人いる人は参考程度に。