『七夜奇譚』
7月7日になると、胸騒ぎがする....
なにかとてつもなく巨大な空が浮かんでくるように
「ドンドン!」誰かが戸を叩く! 静寂を飛ばし恐怖だけを感じさせる音がした!
その時、ドアが開いた。
『みーつけた』
今日は、7月7日、七夕の日だ。
私は、この日になると変な夢を見る。
内容は、四十代ぐらいの女性が光沢のあるモノに襲われるというものだった。
『夏がきたら』
夏がきたらどうしようか
祭りを楽しむのも良い、海を眺めるのも良い、花火を見上げるのも良い、冒険をするのも良い、こう見ると、夏には様々なドラマが詰め込まれていることがわかる
厳しい暑さばかりで外にはあまり出たくないが、少しくらいは夏を楽しもうか
『天国と地獄』
私は、天国と地獄と聞くと、とあるバンドの『天国と地獄』が頭の中で浮かぶ。頭に刷り込まれるぐらい聴きまくったのだろうと思う。
今年、もう一回、そのバンドのLIVEにいきたいと強く願っている。武道館行きたかった....
『今日も雨マーク』
雨が降る。今日も 明日も 明後日も
私の気分は、ずっと雨マークに支配されている。
降り止まない雨もいつかは止むのだろうか
心が快晴に染まる日をその時まで待っている。
『パラレルワールド』
『また明日ね!』 『うん!また明日!』と今日最後の友人Aとの会話を交わす。
2時間後...
一通のLINEが届いた。友人AからのLINEだ。普段は、LINEで会話をしないため、珍しいなと思っていた。
内容は、『パラレルワールドへ行ってきます。結果は、明日の21時くらいに言うね。』だった。
何を言っているんだろうと思ったが、『了解、楽しみにしてるわ』と送った。
翌日、学校に行くと友人Aがいなかった。おれは、友人Bに友人Aについて聞いた。すると、Bは、『Aってお前じゃん笑笑』と返した。俺は、は?と思ったが勘違いだわ笑と伝え、その場を後にした。AからLINEが来ていた。『.....やめろ。やめろ。やめてくれ。俺は関係ない、』と書いてあった。頭にハテナが浮かぶ。
ピロン!とLINEが入る。
友人Cからだった。珍しいな。内容は、『A、来週公開の映画、何時から見る?』だった。Bもだが、Cも俺のことをAだと思っているようだ。おかしな1日だ。と思った。
夕方
俺は、家に帰った。家についたあと自分の部屋に閉じこもった。ネットサーフィンをしているととあるニュースが目に入った。
『男子高校生、ショッピングセンターで殺害される』
この記事の被害者の写真を見る。写真には、Aが写っていた。え!どうなっているんだ!
するとある紙切れが目に入った。
『◯◯(主人公の名前)をパラレルワールドに飛ばす。自分は、???となる
方法
主人公に『パラレルワールドに行く』ことを伝える。
自分は、10分後に隣町まで行く。24時を迎える前に隣町の公園にターニングポイントとしてとある目印をおく。置いた後に遊具の下で4時まで眠る。4時をすぎて、自分の体が遊具ではない場所に置かれていたら、飛ばしたい人間は、パラレルワールドへ、自分は、別の世界のAとして生きることになる。
*自分の体が、人の集まるところにあれば、儀式失敗、つまりAは死ぬ。 その場合、飛ばした人間は、パラレルワールドには行けるが、儀式が失敗しているため、元の世界には、帰ってこれない。』と書いてあった。
つまり、Aは、ショッピングセンターで何者かに殺された。この時点で儀式は、失敗。そして俺は、結果を聞く側ではなく、飛ばされた側だった。しかも、Aは、人の集まるところにいた。その時点で俺は、帰ってこれないことが確定した。』
俺は、そのことを知って、頭を掻き乱した。
じゃあ、今の俺は、俺ではない。元の世界には、俺の存在がない....。
その時一通のLINEがAから届いた。
『明日は、wpmwpdpwgmg???へ行くよ、また明日』と書いてあった。