『図書室』
この学校の図書室は、もうすぐで取り壊される
何故なら、新館に図書室を設置するからだ
残しておいてもいいんじゃないかなと思ったが、現実は、残酷なものだ
この図書室に浸したさまざまな記憶や感情は、来年には、数年後には、全て消えるのだ。
私は、図書室の窓際で本を読むのが好きだった
それももう叶わないのだ
斜陽に照り出された本の輝く瞬間、新しい物語を探している瞬間、季節ごとに入れ替わる本棚を見に行く瞬間 それらは、全て感じていたのに、私は、ただ壊れる日を待つばかりだった
1週間後
図書室は、予定通り壊された
今は、本が一つもなく、もぬけの殻になっている
図書室に置いていった感情は、全て残骸になった
哀愁漂う空間で私は、さよならを告げた.....
『理想郷』
ある都市伝説を聞いた。自分にとって理想郷だと思われる場所に行けば、運命の人に会えると....
7番線に行く。途中駅内コンビニに寄って、サイダーを飲む。爽やかな後味で気分がやわらぐ。〇〇行きの特急列車に乗り、駅弁を食べる。完食した後、すぐに睡魔に襲われ、数時間意識を奪われる。起きる。
自分にとって理想郷だと思われる街に着いた。
そこは、人、人、人だらけだった。
青空は、人工物に邪魔をされ、美しさを削られている。景色を見回して、ふと、一際、輝きを放つ人物がいた。
彼が、もし、運命の相手なら私は、もっと都市伝説を崇拝するだろう
『懐かしいばかり』
高校時代の楽しかった日々を求めているばかりだ
私は現在、大学生だ たった数年前の青にいまだに縋りついている
現在も楽しいのに何かが違うと思ってしまう
これからも成長していく度にあの時代に戻れたらと思ってしまうのか...
望まなくとも進行していく
人生のデメリットとはこういう部分ではないだろうか
『アナザーワールド』
もう一つの世界があるなら、僕はどうなっているのだろう
願いを叶えたり、所帯を持っていたりするのだろうか
あっちに行きたいと思うような世界になっているのだろうか
もう一つの世界には行きたいが、3日程度いたら十分だと思っている それぐらいこの世界に馴染んでしまったのだ 希望もなく壁に阻まれてばかりのこの世界に
もし、本当にもう一つの世界があるのだったら、この地球には、どれだけの世界の住人がいるのだろうか
万華鏡のように世界が広がっているのならそれもまた趣きがあるなーと思うようになった或る秋の日のこと
『紅茶』
最近、紅茶を飲む機会が増えた
本を読む時、レポートを書く時、ダラダラしている時などに飲んだりしている
インスタントの紅茶はとても美味しいことに気づいた
なので、私は、インスタント紅茶をこれからも好むと思う
追記
紅茶の香りについて全く言及してなかった
また紅茶の話題が出たら、香りについて言及します😅