12/6/2022, 1:44:52 PM
「逆さま」
無機質な部屋に差し込む柔らかい陽の光に、目を細める。
健康的な目覚ましだ。
窓を開けてすぐ、君の顔が浮かんだ。
今日は何をするんだろう、まだ寝てるのかな。
淡い恋、なんて綺麗なものじゃない。
心臓がゾワゾワする。
僕は君が僕のものになればいいと思っていて、でも手に入れる気なんて無くて。
幸せになって欲しいから。
僕は可哀想な君で心臓がゾワゾワする瞬間が好きだから。
12/2/2022, 2:17:11 PM
「光と闇の狭間で」
しゃがれた声で喋る君が、このどうしようもない僕を殴ってくれるから、息ができるんだ。
君がまともじゃなくて、よかった。
11/30/2022, 11:59:40 AM
「泣かないで」
泣く事に意味があるうちは、いくらでも泣けばいい。
いずれ意味が無くなった時、僕は君を好きになるだろうね。
11/30/2022, 1:06:20 AM
「冬のはじまり」
吐く息が白い。朝の静まり返った、澄んだ空気が好きだ。
いつも、暑さがどういうものだったか思い出せなくなってきた頃に冬が来る。
忘れたくないものを覚えておくなんて不可能なのだろう。
匂いを忘れて、肌の感覚を忘れて...。
きっと寒さを忘れた頃に、また僕は冬を思い出せなくなる。
この今が尊い。
11/25/2022, 2:44:32 PM
「太陽の下で」
明るい君と暗い僕。
近づけば近づくほど、僕の影は大きくなって、遠のけば遠のくほど僕の影は小さくなる。
僕が居なくなることはあっても、君がいなくなることは無くて。
あぁ、なんだか、自然なのに不平等で。
僕が君の上にはいけないのに。