バグ

Open App
11/21/2022, 12:27:43 PM

「どうすればいいの?」

触れても齧っても、叩いても起きない。

どこが痛いの、おしえて。

寒くて冷たいの??

寒くてかたいの?

真っ黒な視界の先、見たことも無いのに手で何度も、何度も君の形を探ってる。

11/15/2022, 12:02:20 PM

「子猫」

声はするのにどこにも居ない。

本当に君は猫なのかな。

11/14/2022, 1:14:13 AM

「また会いましょう」

見えないものが見える事を人に言ってはいけないと、物分りのいい俺はなんとなく気がついていた。

でもあいつらは、俺が見えることをわかっていて、俺に構ってもらおうと寄ってくる。

ただ、この神社にいる時だけは平気で。静かで。

何か、忘れている気がする。

手を引いてくれた、朧気な記憶。

誰だっけ。

11/9/2022, 1:22:26 AM

「意味が無いこと」

朝は身支度、昼は仕事、夕方は肉を食べる。夜は本を眺めて...。

これを何日繰り返しただろう。

冷たい布、錆びたナイフ、読めない字。

意味を求めちゃいけないことはわかってる。だけど継続は心地がいい。

うんともすんとも言わないラジオのスイッチを押して、中途半端な掛け布団を被って寝転がる。

動物の毛をつめると暖かいらしいから、食べた動物の羽や毛を色々入れてみてるけど...まだ全然足りないらしい。

生きてる、今呼吸がある、体温があって、自分で時間を感じられる。

僕自身に意味は無くてもいい。

10/26/2022, 12:06:34 PM

「愛言葉」

君が望むから、僕は君への愛の言葉を吐く。

僕の本音なんて1つものっていない言葉は、僕にとっては空っぽで、君にとっては喜びで。

付き合ってもいない僕らは今日も、そんなやりとりをして。

君とずっと居たいけど、君と愛を囁きたくない。

君のわがままを聞くたびに僕は嘘をついて、君の喜ぶ偽りを重ねて。

それがどんなに残酷か、君はきっといずれとても傷つくんだろうな。

Next