『雪を待つ』
ふと空を見上げて、あの日を思い出す。
君はあの日消えた。忽然と。
街の人々は寒そうにしている。
雪が降りそうなほど凍てつく寒さに僕は肩をブルっと震わせて
ポケットに手を入れて歩き出す。
僕は未だに君の姿を探して、また目の前にイタズラな笑顔を見せて何事も無かったかのように現れるのを待っている。
現れてはくれないだろうか。僕はいつまでも待っている。
雪が降るのを待つように。
『心と心』
私の心と貴方の心では色々と違うみたいね。
繋がっているようで繋がっていないのね。
目に見える距離が、感じる距離が、ものすごく遠くて寂しくて虚しくて。
私の心は貴方を欲しているけれど、貴方はそうじゃないのね。
求めて縋って欲してはくれないのね。
貴方は誰の心を求めているのかしら。
私の心よ強くあれと願うばかりよ。
強がりな私の弱い心。貴方の心が欲しいわ。
『踊るように』
ゆれるゆられる
ひらひらと舞う
澄んだ水の中に落ちる花びらは
貴方を思い出させる
ゆれるゆられる
ひらひらと踊る
澄んだ瞳の中に落ちる君の姿は
僕を魅了していく
惹かれていく
『不完全な僕』
僕には障害があります。
僕の障害は完全なものではないです。
人より "少し" 遅れている。人より "少し" 出来が悪い。
人より "少し" 生きづらいと感じている。人と "少し" 違う。
でもそれは重度ではなく軽度。曖昧なもの。
完全な人の中では不完全な僕。
完全な障害のある人の中でも不完全な僕。
僕は不完全。どこに居ても不完全。中途半端な僕は全てが不完全。
不完全が僕を苦しめます。
『突然の君の訪問』
ピーンポーン
「はーい」
ドアを開けたらそこには君が満面の笑みで立っていた。
会いたくてきちゃった。と無邪気に話している君を見て嬉しさとビックリを感じながら歓迎した。
丁度私も会いたいと思っていたから気持ちを読まれたみたいで恥ずかしくこそばゆい気持ちに包まれた。
「来るなら言ってよ〜」そう言いながら家の中へ入れて
いつも座る椅子へ案内した。
この人はいつも突然来る。全く困った人だ。でもその予期せぬ行動にドキドキワクワクさせられる私がいるのも事実で。
あぁ、そういうところが好きなの。と噛み締めて一緒にご飯を食べて映画を見て他愛ない話をして幸せだなと思うの。
「来てくれてありがとうね。」
次はいつ来てくれるかな。