『踊るように』
ゆれるゆられる
ひらひらと舞う
澄んだ水の中に落ちる花びらは
貴方を思い出させる
ゆれるゆられる
ひらひらと踊る
澄んだ瞳の中に落ちる君の姿は
僕を魅了していく
惹かれていく
『不完全な僕』
僕には障害があります。
僕の障害は完全なものではないです。
人より "少し" 遅れている。人より "少し" 出来が悪い。
人より "少し" 生きづらいと感じている。人と "少し" 違う。
でもそれは重度ではなく軽度。グレーなもの。
完全な人の中では不完全な僕。
完全な障害のある人の中でも不完全な僕。
僕は不完全。どこに居ても不完全。中途半端な僕は全てが不完全。
不完全が僕を苦しめます。
『突然の君の訪問』
ピーンポーン
「はーい」
ドアを開けたらそこには君が満面の笑みで立っていた。
会いたくてきちゃった。と無邪気に話している君を見て嬉しさとビックリを感じながら歓迎した。
丁度私も会いたいと思っていたから気持ちを読まれたみたいで恥ずかしくこそばゆい気持ちに包まれた。
「来るなら言ってよ〜」そう言いながら家の中へ入れて
いつも座る椅子へ案内した。
この人はいつも突然来る。全く困った人だ。でもその予期せぬ行動にドキドキワクワクさせられる私がいるのも事実で。
あぁ、そういうところが好きなの。と噛み締めて一緒にご飯を食べて映画を見て他愛ない話をして幸せだなと思うの。
「来てくれてありがとうね。」
次はいつ来てくれるかな。
『眠れないほど』
眠れないほどに君を愛して止まない。
幸せなはずが、殺して欲しいほどに苦しく藻掻く夜。
じわっと滲む涙。嗚呼、溢れてくる。頬をつたる。
君には見せられない。
自信の無い僕は息を殺して泣き叫ぶ。
今日も明日も明後日も藻掻き苦しむよ。
それほどに君を愛し、縋っている。
こういう所が面倒臭いんだよね。自己嫌悪。
隣ですやすやと心地良さそうに眠る君を見て安心と不安に挟まれて
目だけは瞑って大丈夫、大丈夫だと言い聞かせて。
結局。眠れないほど苦しい夜。
『意味がないこと』
意味がないことなんてない。
一つ一つにちゃんと意味があるのよ。
それは誰にだって。何にだって。
何も考えずただボーッとするのも。
夕日を見ながら時間を忘れて黄昏れるのも。
使い方も分からないカメラを衝動買いすることさえも。
意味がない、ナンセンスだと笑われても。
そこには一人一人の思想が存在する。
でもそれは、きっと本人にも理解し得ない、深い意識の感情や価値観なのね。
だから人は"そこに意味がない"なんて悲しいことを言うのね。
否定しないで。そういう日々を辿るの。
そう。意味がないことなんてない。