白米おこめ

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1/5/2025, 4:50:55 PM

幸せとは。
そんな物、考えだしたら終わらないだろと
書店に並ぶ本を憂鬱そうに見つめる。
結果が分かってるくせに一応手に取ってしまうのは、
やはり俺も幸福を求めるただ一人の
凡な人間だということか。

どんな人が幾ら幸せについて説いたって、
それは本当に幸福を求める方法ではないのだ。
自分の幸福は自分で掴むと、昔から音楽だのなんだので
よく歌われているが、俺はその実そうだと思う。
幸福を感じるのは自分だ。言い換えれば、幸福を感じられるのは自分しかおらず、“幸福”そのものの感情は他者から与えられるものではない。

幸せとは。
その本を書いて、読んで、ああこれこそが
幸せだと感じるためには、
著者が自分である必要があるだろう。
他人から与えられる「幸福の定義」は、所詮他人のものでしかなく。これをすれば幸せになれる、だなんて絶対的な方法はないのだ。本や何かで見る幸福の近道は、“一般的に皆が幸福を感じる方法”というだけであり、“私が幸せを感じること”とは違う。

長々と話したが、言いたいことはこうだ。
他人の幸せの基準を見ない方がいい。
それはその人の物差しでしかない。
もし自分が幸福な暮らしをしたいのならば、些細な幸せに
自分の物差しを当てる事を大切にした方がいい。
幸せは見つけることだ。その点で言うと、四つ葉のクローバーとは幸福を具現化したようなものだと思う。
小さな幸せを見つけられた人が幸福になるのだ。
日々が退屈だと言う前に、足元をよく見た方がいい。

そして、もしあなたが自分を不幸だと思うのならば、
その時は小さな小さな幸せを積み上げて、
不幸とのバランスをとり、天秤を動かすしかない。
不幸は消せない。あなたの感情は、
あなたがそう思わない限り消えない。
あなたが不幸になった時よりも、ずっとずっと
長い年月をかけて、幸せを積み上げるしかない。

幸福と不幸が、同じくらいになってから、
小さなクローバーを見つけて「幸せだ」と
やっと感じられるようになるから。

『幸せとは』 白米おこめ
本当に些細なことに幸せを感じたモン勝ちだと思う

1/3/2025, 4:39:26 PM

君の目が開く時のその光が眩しすぎてそれはきっと

「日の出」 白米おこめ

1/2/2025, 3:57:44 PM

今年の抱負は生きること。
そう書こうとして、ああ、死ぬ時に
「人生最後の抱負を達成できなかった」と
後悔したくはないと思って、書くのをやめた。

今年の抱負は生を全うすること。
楽しく、悲しく、笑って、泣いて、
ただ細々と、時に彩って、のうのうと生きること。
例え死んだとして、その時まで生を全うしていれば
よしにする。

ああこれが良いと、また、去年と同じ抱負を掲げて、
薄っぺらい紙に筆を滑らせるのだ。
今年の抱負が怖い。達成できぬことが怖い。
ただ余りにも簡単であると、
達成した後の日々が灰色になってしまう。

だから、こうする。

「今年の抱負」 白米おこめ

いい文章いっぱい書きたいな

1/1/2025, 1:06:17 PM

辰の鱗が剥がれる、剥がれる。
風に舞い散るその輝きに目を奪われている間に、
硬い深緑に覆われていたその下の眩い白が現れる。
きらりひらりとその身をうねらせて、
地上へと向かい、散りながら小さくなっていく。
とんとその身が地に這う時には、
一匹の龍は白蛇へと変幻していたのだ。

「新年」 白米おこめ

12/31/2024, 5:02:22 PM

さっきまで、昨日が今日であったように、
去年が今年であったように、
何も変わらないまま、ずっと、貴方を愛しています。
凡庸だけど、貴方にとっての一年が幸せでありますように。

「良いお年を」 白米おこめ

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