辰の鱗が剥がれる、剥がれる。風に舞い散るその輝きに目を奪われている間に、硬い深緑に覆われていたその下の眩い白が現れる。きらりひらりとその身をうねらせて、地上へと向かい、散りながら小さくなっていく。とんとその身が地に這う時には、一匹の龍は白蛇へと変幻していたのだ。「新年」 白米おこめ
1/1/2025, 1:06:17 PM