出逢いと別れの季節。
桜が満開に咲くとき、私たちは出会った。
どこまでも澄んだ君の瞳に、心を奪われた。
消えてしまいそうな、そんな儚い瞳だった。
君は今、どこかで生きているの?
死にたいと泣いた私に、
行かないでと叫んだ私に、
君は言ったよね。
「あなたなら大丈夫」って
「またね」って。
誰よりも君を愛してるから、
私のまえに早くでてきてよ。
ふとした瞬間、どうしようもない孤独に
襲われてしまうことがある。
辛くて、苦しくて、消えたくて。
死んでしまいたくなる、そんな瞬間。
涙を堪えて上を向くと、
そこにはいつも孤独な空がある。
空は、孤独だ。
声を上げることができないし、
声を上げていてもきっと私たちは気づけない。
今を生きることで精一杯の私たちには、
空の小さな変化になんて気づけない。
晴天の日も、土砂降りの日も、
私たちはいつも空を恨んでいて、
空の声に耳を傾けたりすることなんてない。
空も私たちもみんな、
52ヘルツのくじらみたいだ。
小さな命って、なんなんだろう
どれだけ小さな存在でも、
影みたいな存在でも、
小さな命っていうには重たすぎる。
軽い命なんてない。
小さい命なんてない。
生きてるってだけで、それだけで重荷ってくらい、
命っていうのは、大切な、大切なものだ。
𝐼 𝑙𝑜𝑣𝑒 𝑦𝑜𝑢 の言葉がいつからか、
本当の意味が分からくなってきた。
わたしはどこを、何を信じたらいいの?
一向に浮かばない質問の答えも、
ぎゅうぎゅうに詰まった頭の中も。
全てが、わたしを追い詰める武器になる。
でも大丈夫。
わたしならきっと、乗り越えられるはずだから。
いつの日か、光にさえなれるときが来るから。
あなたなら、絶対大丈夫だよ。
太陽が、大嫌いだった。
億劫な今日がまた始まったことを知らせて、
孤独な夜がやってくることを訴えかける太陽。
太陽は、わたしの敵だった。
でも、太陽みたいに明るく笑うあなたに、
本気で恋をしたの。
あなたが太陽だとしたら、わたしはきっと月だ。
どこまでも眩しいあなたは、
いつだってわたしを照らしてくれた。
だからあなたが笑えるように、
次はわたしがあなたのことを救ってみようと思うの。