過ぎ去った日々に残るのは、いつも未練ばかり。
やり直したい過去だけが増えていって、
幸せな思い出はなかなかできない。
そんな生活に疲れてしまって、
全てを投げ出してしまいたくなる。
そんな瞬間がある。
でも、それはきっと悪いことじゃない。
醜い過去も、美しい日々たちも。
きっと、私の大切なたからもの。
美しいと思うには、
醜いと思うことも必ず必要だから。
月明かりに照らされる夜。
君は私の隣で、泣いていた。
静かに、たくさんの涙を流していた。
君の心はきっと、叫んでいた。
でも私は、君の涙のわけを知らなかった。
君の流していた涙のわけを知ろうともしなかった。
でもね、今ならわかるの。
君も、孤独だったんだよ。私と同じで。
だから、あの夜。君は涙を流したんだ。
夜は孤独だから、夜は寂しいから。
君の孤独な夜に、寄り添ってあげたい。
人と繋がっていたくなかった。
1人で生きていきたかった。
"絆"なんて言葉、大嫌いだった。
でも、そんな私の前に現れたあなたが、
私の人生を変えてくれたんだ。
裏切られてしまう恐怖も、
人を信じられない孤独も、
あなたがいたから愛せたんだ。
"絆"って言葉にも、ちゃんと意味があったんだよ。
人と繋がっていることが時に私を支えてくれるってこと。
繋がりを求める人の素晴らしさに気づかせてくれるってこと。
武器にもなる、鎧にもなる"絆"が、
どうかあなたにとって長い間、鎧でありますように。
言いたいことを飲み込んで、
やりたいことを我慢して、
そうやって自分に嘘をついて生きてきた。
でもね、たまには。
好きなことをしてみる1日も大切なのかもしれない。
友達に推しの話をして、
20時過ぎにアイスを食べて。
そうやって生きるのも、一つの術なのかもしれない。
飲み込んで、我慢することももちろん大切だけど、
吐き出して、自由になることも同じくらい大切。
どちらも両立できることが、幸せな生き方なのかもね。
死にたいと、思っていた。
消えたいと、願っていた。
敵も味方もいないこの世界で、
生きていく力を、希望を見失っていた。
そんな私の目の前に現れたあなたに、
どこまでもありのままのあなたに、
心を奪われた。
数えきれないほどの孤独も、
独りになるそんな恐怖も。
君がいたから、乗り越えられた。
伝えたい。この声で。
だから、どこにも行かないでよ──。