女の子に生まれたことを、
どうしようもなく後悔することがある。
女子力、女子の活躍。
そんな言葉にすごく嫌気が差す。
でも一番嫌いなのは、一番嫌気が差すのは、
自分の性格、性分だ。
ひなまつり。
家族は笑顔でお祝いしてくれるけど、
私は上辺だけの笑顔を浮かべて、
味のしないケーキをただひたすら噛み締める。
「女の子」は、私にとっては重たすぎる。
呪いだ。
お願いだから、ちっちゃな希望を消さないで。
なんとか信じて、信じて欲しい。
たくさん裏切られて、
「大切」が何度も壊れても。
それでもなんとか生きて、生きて欲しい。
いつか誰かが、
暗闇の中からあなたを救い出してくれるはずだから。
そしてあなたも、
暗闇が続こうと探していたい人ができるはずだから。
だから、
ちっちゃな希望を、
迷わず信じて、信じていて欲しい。
なんとか生きて、生きてて欲しい。
めくるめく世界に膝を抱えている私たちだけれど、
誰しも必ずどこかに弱さがある様に、
ありえないほどに、キリがない本当に。
無駄がないほどに、
我らは尊い。
生きてる限り、欲望がなくなることはない。
妬みも、嫉みも、欲望があるから、
生きているから、感じてしまう。
欲望はときに誰かを傷つける武器となるけど、
這い上がるための勇気にもなる。
自分の欲望に誇りを持って、
あなたがあなたのことを愛せますように。
緑が深いこの森を抜けて、
その先の街へ行こう。
列車に揺られながら。
けがは数えきれないほどだけど、
あなたと一緒なら大丈夫。
譲れないもののために、
譲れないあなたのために。
ひとりが怖いのはみんな一緒だから。
わたしと一緒に、遠くの街へ行こう。
その街は果てしなく広くて、
時間じゃない次元なんだって。
追われることもないし、追うこともない。
ふたりだけの、秘密の街へ。
大切な人に大切にされたい。
大切な人に「ここにいていいよ」って言ってもらいたい。
そのためなら、なんだってしてみせる。