主、主、好いております。あなたを、
あなたのことを。
想いを告げられた。まさか私のことを、
そんなふうに想ってくれているとは思わず。
きっとそれは、思い違いだよ。と
少し冷たかったかとしれない、けれどこれが正しい
私と貴方は、恋仲にはなれない立場で、
どうしようもない、関係なのに、
そんな、そんなに想ってくれているのに。
答えられない自分が嫌になってしまう。
貴方から貰った言葉を、忘れられない。
あの日から、貴方の事ばかりちらつくようになった。
けれど、きっと、私が主でなければ、
出会ってすら、想うことも、
なかったのだろう。
夕方、帰り道、いつも通りの日々
学校にいても蹴られ殴られするだけの日々
居残っていても目を付けられる
帰り際でさえ目を付けられてしまえばおしまいだ
そんな日々が半年ほど続いた。
給食は当然のように便所水を入れられるので
空腹を何とかするためコンビニに行く
今日は何やら騒がしく、ふと覗くと
そこには嫌がらせをしてくる集団がいた。
いつものメンバー、何やら店員と言い争っていた
万引き、万引きをしたとかどうとか、
聞きすぎたのかふと目が合った
あ、あお前、お前!なあ、俺、万引きなんてしてないんだよ、なあ俺が、そんなことするはずないよな、お前知ってるだろ、友達だし、なあ、友達だろ。無実を証明してくれよ。
ぼくは、ぼくは、。友達は、あんなこと、する、のかな
友達、友達という言葉が頭にこだました。
そしてまたぼくは良いように使われた。
今、手を離したら
君が、君がいなくなってしまう気がして
ぐっと力を込めた。
いたい、いたいよ、って君が言うから
僕も、僕もいたいよ、いたいよ、
ずっといたいよ、とさらに力を込めた。
どこにも行かないで欲しい。
僕だけを見ていて欲しい。どうか、君の綺麗な瞳で
僕だけを、写していて欲しい。
ずっと一緒に居たいよ。
目を閉じれば思い出す。
昔、僕が3歳くらいの頃におじいちゃんが亡くなった。
初めての葬式、みんなが泣いている。
僕は何も分からずにぽつんと、
ふと、おかあさんに呼ばれ、白い箱の前に立つと、
そこには目を閉じたおじいちゃんがいた。
『おじいちゃんの口に、これ塗ろうね』
手渡されたのはリップのようなもので
僕は動かないおじいちゃんが、怖くなってしまって、
いやだ、と走って行ってしまった。
次におじいちゃんを見たのは写真の中
にこにこと、いつものおじいちゃんが写っていた。
僕は、さっきの起きないおじいちゃんが
どうしても、どうしても忘れられなくて
泣き出してしまった。
はじめて、人の死というものを感じたのだ。
もう会えないのだと。
いままで、みたこともない
やわらかいひかり、あったかくて、。
きょうは、わたしがわるいことをしたから
おうちにいれてもらえなくて、
きょうは、いつもよりさむくて、
ごめんなさい。またもらしてしまいました。
わたしはだめなこだから、
だんだん、てもあしもつめたくなって、
だんだんおとがなくなってきて、
きがつけば、ふわふわであたたかいところにいたの。
おにいさんに、もうおかあさんにはあえないよって
いわれたの、なんだか、かなしくは、なかったよ。
さようならおかあさん。
さようなら