宮平和実

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6/21/2024, 1:36:25 PM

「好きな色」

 昔、学生の時、友達と好きな色の話になった。
「あたしは、オレンジとか明るい色が好き」
 友達が言った。
「私はグレーとかシンプルな色が好き」 
「えー。あたしは、グレーとかは嫌だ」
 私は好きな色を否定されて、ショックだった。
 今は思えば、その友達とは価値観が違っていた。
 学校を卒業後、その友達とは会っていない。
 その出来事から、自分の好きな色や物を人に話す事をやめてしまった。

 私は、仕事帰りに公園のベンチに座っていた。
「はぁ。なんで昔の事、思い出したんだろう」
 ため息が出た。
「やぁ!」と声をかけられた。
 隣の家のお兄ちゃんだった。
 昔から、家族ぐるみで仲が良く、私が小さい頃はよく一緒に遊んでいた。私が学生の時は、勉強を教えてもらっていた。
「お兄ちゃん」
「ため息をついている君がいたから、何かあったのかなと思って」
「お兄ちゃんは優しいな」
「隣座ってもいいかな?」
「どうそ」
「昔の事を思い出したんだけなんだ」
 私は話を切り出した。
「そっか。聞いてもいい?」
 私は、好きな色を否定された話をした。
 お兄ちゃんは、親身に話を聞いてくれた。
「それは、辛いね」
私はコクリと頷いた。
「俺も好きな色や物を否定されたら、ショックだよ」
「グレーとかシンプルな色が好きな君のままでいいと俺は思う。だって、誰かと合わせると疲れるだろう?」
「そっか。私のままでいいのか」
「うん」
「アドバイス、ありがとう」
「いえいえ!」
 誰かに、相談する事で、心が軽くなる事があるんだなと私は思う。
「あっ、そうだ!おかずを作りすぎて困っているから、君も久しぶりに俺ん家でご飯食べていかない?」
「うん!」
 私達は、公園を後にした。
 お兄ちゃんの家で、食べたおかずは、とても美味しかった。たまにはこんな日もいいかなと私は思った。



6/20/2024, 12:37:45 PM

「あなたがいたから」

「ただいま!」
 君の元気な声がした。
「おかえり!」
 僕は玄関で君を迎えた。
「じゃーん!花束だよ!あなたがいたから、私はここまで生きてこれたし、強くなれたんだよ。いつもありがとう。これからもよろしくね」
 君は笑顔で言った。
「そんな。僕の方こそだよ。こちらこそこれからもよろしく!」
 僕も笑顔になっていた。
 僕は、君から花束を受け取った。
「花束、ありがとう。リビングに飾ろうか」
「うん!」
 今日は、僕達が出会った日。僕達は、これからも二人で支え合って生きていく。

6/19/2024, 12:00:29 PM

「相合傘」

 学校が終わり、図書館で勉強していた私は、家に帰宅しようと図書館の出入り口で立ち尽くしていた。
 外を見ると、雨が降っていた。
「傘を忘れてしまった。雨宿りしよう」
 私は独り言を呟いた。
 私が雨が止むのを待っていると、「よぉ!」と声をかけられた。
幼なじみの君だった。
「もしかして、傘忘れたのか?」
「うん」
「俺の傘、貸すよ」
「いや、いいよ。君が濡れて風邪引くよ」
「大丈夫だって。じゃあ、また」
 君は、雨の中を走っていく。
 私は急いで、君から借りた傘を差して走り出した。
 「待ってー!」
 君に追いつき、君の服の袖を引っ張った。
「なんだよ。俺はこんな雨じゃ風邪を引かないから心配するなって」
 君は振り返って私に言った。
「心配だよ。相合傘をしたら濡れないからしようよ」
私は、提案した。
「相合傘なんてしたら、誰かに勘違いされるだろ?お前、迷惑だろ?」
「迷惑じゃないよ」
君の目を見て言った。
「本当?」
君は、首を傾げながら聞いた。
私は頷いた。
「だって、私、君の事が好き」
 私の体温が上がっていくのが自分で分かった。
「ありがとう。俺も、お前の事が好き」
 君は顔を真っ赤にして言った。
 私達は、両思いだった。そして恋人になった。
「相合傘、しよう?」
 私がもう一度提案すると、彼は頷いた。
 私達は、照れながら相合傘をしてお互いの家に帰宅した。


6/18/2024, 1:22:37 PM

「落下」

 心の闇の中へずるずると落下していく。
 落ちるところまで落ちていく。
 自分の人生に絶望したから。もう前の自分には戻れないと僕は思った。

6/17/2024, 12:41:35 PM

「未来」

 未来。それは、誰にも分からないもの。
 私の思う未来は、笑って自分らしく日々を過ごしていたらいいと思う。
 そのためにはやるべき課題がたくさんある。
一つ一つ課題を解決して自分の理想の未来を掴みたいと思う。

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