宮平和実

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5/27/2024, 11:17:06 AM

「天国と地獄」
 
「君の思う天国と地獄ってなんだろう?」
病室で君は僕に言った。
僕は答えられなかったが、今なら分かる。
 君と一緒にいたあの時間は、天国だった。心から楽しかった。
 でも君がいなくなってからは、さみしく、辛い。今は地獄だ。早く君のもとへと思いながら、空に手を伸ばす。けれど、君は僕がそうするのを許さないだろうし、望まないだろう。
 以前、君は自分がいなくなっても僕が笑って過ごしてほしいと言っていた。
 さみしいし、辛いけれど、笑って過ごせるようになるといい。地獄から天国へと少しずつ変わっていくかもしれない。僕は、君の事を忘れない。

5/26/2024, 10:42:35 AM

「月に願いを」

 夜、月を見た。今日は、月に願い事をしてみようと思った。
「私も含め、みんなが幸せに暮らしていける世界になりますように」と月に願いをした。
 いつか、叶うといいなと私は思う。

5/25/2024, 2:56:30 PM

「降り止まない雨」

 今日はお出かけしようと思っていたのに、外を見ると、雨が降っている。天気予報によれば、今日は、降り止まない雨らしい。天気が悪いとなんとなく気分が落ち込む。気分転換に、読みたい!と思っていた小説を読もうと本を手に取り、読み始めた。面白く、わくわくしながら読み、結末まで読み終わった。
「ああ。面白かった!」と独り言をつぶやく。
小説を読み終わる頃には、落ち込んでいた気分が晴れやかな気分になっていた。
ふと、外を見ると、やはり降り止まない雨だった。
 雨が降り止まなかったから、読書をする事ができた。こんな日も悪くないなぁと降り止まない雨を見ながら私は思った。

5/24/2024, 12:54:29 PM

「あの頃の私へ」

 一番辛い時期だったあの頃の私へ手紙を書こう。私は筆を取った。

 あの頃の私へ
 元気ですか?と書いてみたけれど、きっと元気じゃなくて、仕事で精神的にしんどいと思う。今は辛いだろうけれど、周りの人達に相談して乗り越えていくから大丈夫。
 今、私は、元気に過ごしているよ。仕事も大変だけど、こなして推し活も楽しんでいるよ。
あの頃の私に声をかけるとしたら、頭を撫でて、「あなたは、よく頑張ってる。大丈夫」と言って安心させたいな。
 これからも苦しい事や辛い事があると思うけれど、周りの人達に相談して乗り越えていこうとあの頃の経験から学んだよ。じゃあまた。

 私は筆を置いた。手紙を書き終わって私は、これからも私の人生は続いていくんだ。と思った。

 

5/23/2024, 2:59:29 PM

「逃れられない」

 最近、昔の記憶を思い出す事が多い。その記憶は、自分が嫌だなと感じた、思い出したくない記憶を仕事をしていて、ふとした時に思い出し、集中力が切れる。
「席を外します。飲み物、買ってきます」
私は席を立った。
「はーい。分かった」
隣の席の同僚が返事をした。
 仕事場を出て、自動販売機で何を飲もうか?と選んでいると、トントンと優しく肩を叩かれた。振り返ると、幼なじみの君がいた。
「よう!どうした?なんか元気ない?」
「うん。ちょっとね、仕事中に、思い出したくない記憶を思い出して、集中力が切れたから気分転換をにしきたんだ」
「そうか。それは辛いし、苦しいよなぁ」
「うん」
「俺だったら、過去は過去だ。って割り切ろうとするけど、なかなか難しいよな」
「うん。君でもそう思う事、あるんだね。私、過去から逃れられないって思うんだ。」
「あるよ。あっ、嫌だなって思った経験があるから、気をつけようとするし、その経験があったから今がある!って思えば少しは楽になるか?」
思いついた!という表情をして君は言った。
「そうだね。少し楽になるような気がするよ」
「良かった」
「でもよく私が悩んでいる事があるって分かったね?」
「そりゃ、何年も一緒にいれば分かるだろう」
「そっか。そうだね」
私は笑っていた。
「やっと笑ったなぁ」
君は嬉しそうな顔をした。
「話を聞いてくれてありがとう」
「うん」
「あっ、そうだ、飲み物買いにきたのに、まだ買ってないや」
「私も」
自動販売機で、私はお茶を、君はコーヒーを買った。
「じゃあな!仕事、無理するなよ」
「うん!」
 私は、過去からは逃れられないと思った。それでも前へ前へと一歩ずつ、進んでいく。いつか、笑って日々を過ごせるように。

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