「天国と地獄」
「君の思う天国と地獄ってなんだろう?」
病室で君は僕に言った。
僕は答えられなかったが、今なら分かる。
君と一緒にいたあの時間は、天国だった。心から楽しかった。
でも君がいなくなってからは、さみしく、辛い。今は地獄だ。早く君のもとへと思いながら、空に手を伸ばす。けれど、君は僕がそうするのを許さないだろうし、望まないだろう。
以前、君は自分がいなくなっても僕が笑って過ごしてほしいと言っていた。
さみしいし、辛いけれど、笑って過ごせるようになるといい。地獄から天国へと少しずつ変わっていくかもしれない。僕は、君の事を忘れない。
5/27/2024, 11:17:06 AM