7/16/2025, 2:48:47 PM
ずっと追い求めてきたけれど。
いざ叶ってしまうと、呆気ないものね。
掴み取った勲章を握りしめて、私はひとり街を歩く。
あんなに夢中になっていたのに。
あんなに必死になっていたのに。
今の私は、なんだかからっぽ。
燃え尽きてしまったのかしら。
願わくばもう一度、冷めない夢を。
【真昼の夢】
7/15/2025, 2:19:06 PM
分かち合ったその瞬間。
今まで以上にあなたと結ばれた気がした。
深く、深く、穴を掘り、
丁寧に、丁寧に、葬った。
暗く湿った土の中。
永遠に、隠し通せると思っていたのに。
あなたによって暴かれた。
やわらかに微笑んで。
ただ、しずかに包み込む。
その温もりを、信じると決めた。
【二人だけの。】
7/15/2025, 9:48:47 AM
緑のカーテン。
蝉の音のシャワー。
くぐり向かうは君のもと。
夏に吹く風がさわやかなのは、きっと弾む心のせい。
【夏】
6/30/2025, 2:21:39 PM
ひらり、ふわり、風に揺れながら。
やわらかな生地は、それでもしっかりと外界と私を隔てる。
ここにあるのは私だけの花園。
逃げ込んで作り上げた理想郷は、誰の目にも晒されない。
薄く透ける太陽の光。わずかな隙間からそよぐ風。
今の私はこれで十分。
いつか思い切り開け放つその日を待つように。
包まれて、守られて。
レースの内側で、私は浅く息をする。
【カーテン】
6/25/2025, 1:02:52 PM
君にもらったこの愛を、どんどんどんどん積み上げて。
そうすればいつか、あの星にまで届くだろうか。
出会ってから今日まで地道に積み重ね、今はようやく雲の上。
景色は悪くないけれど、風に煽られぐらぐらぐらぐら。
丁寧に積み上げてきたと思っていたのに。
見下ろせばずいぶん歪な形。嵐ひとつで崩れそう。
天井に届くが先か。
真っ逆さまに落ちるのか。
祈るように。願うように。
私は今日も積み上げる。
【小さな愛】