『空を見上げて心に浮かんだこと』
朝は、よく澄んだ青空だったのに。
どんより、灰色の雲。
そしてポツポツと降ってくる雨。
気持ちは斜め右下がり。
──いつだったか
よく晴れているのに、雨が降る。
その水に、明るい太陽の光が乱反射して、虹が見えた。
研ぎ澄まされた空色と、少々の白い雲、
そして七色で構成された虹の、色の対比が
いつになっても忘れられない。
笑顔で、泣いているような気がした。
そんな気がして、私もそんな風に泣ける日が来るのだろうか。
なんて、そんなちっぽけなことを思いながら、
空を見上げる。
このまま、彗星でも落ちてくれば良いのに。
『終わりにしよう』
もう、なんだか疲れてしまった。
流行には追いつけず、
SNSや、周りの情報に流される日々。
タスクには追われ、
目標には手を伸ばすだけの日々。
昔と、今。
この10年で、私のどこが変わったんだろう。
後退していなければ、前進もしていない。
いや、何もしなければ、人間は衰えていくだけの生き物だ。
実質、私は後退していることになる。
いつか変わろう、なんて、上を見上げたとき、
私の目は、きっと輝いていた。
なんの望みすら残っていない私に、
これ以上、何を求めるのだろう。
もう、終わりにしよう。
何もかも、この世界で。
『星空』
夏の日の夜、一番暗い時間に空を見上げると、
数え切れないほどの光が、点々と空を覆っている。
息をのむほどに美しく、
目を見開くほどにたくさんの星が輝いていた。
そこには、ちらりと、
落ちながら線を描くものもあった。
けれど、もうこの場所では見られない。
夜でも明るいこの街は、眠らない街。
昔のような星は、もうここでは見られない。
いつの間に、変わってしまったんだろう。
自然な星の明るさから、
人工的な街の明るさまで。
なんだか、汚れてしまったような、気がする。
『この道の先に』
どうなっていくんだろう
どう変わっていくのだろう。
必ずある、人生の分かれ道でこの選択をした私は
このあと、どうなるんだろう。
どんな未来が待っているのだろう。
六分の不安と四分の期待で足がすくむ。
それでも、自分が選んだこの道の先には、
何が待っているのだろうと、少々の期待を込めて
己の判断を信じて、前へと進む。
そして、邁進。
『日差し』
ギラギラと輝く、夏の光は、
私の肌を強く突き刺す。
流れる汗。
ジリジリとした熱気。
その元凶のアイツを見上げると、
目が焼けそうなくらい眩しくて、痛い。
その真下にいるだけでも、汗が流れ落ちる。
だから夏は嫌いだ。
いつまでも、鬱陶しいくらいに私を照らす。
───照らさなくても輝いているというのに