6/30/2024, 10:19:47 AM
『赤い糸』
運命だなんて、言わないで。
運命の赤い糸で繋がれてるなんて、
見えない糸を、
存在しない糸を、
わたしを縛り上げるのは、
もうやめて
そんな運命がなくても、繋がってるから。
ずっと夢であってほしい。
辛い現実に、いてほしくない。
そんな世界に、あなたを巻き込みたくない。
だって、貴方が好きだから。
6/30/2024, 9:53:38 AM
『入道雲』
夏になるとよく見る、あの雲。
ときに、あの雲のおかげで
たくさんの人が苦しんでいることを、
あの入道雲は知っているのだろうか。
6/27/2024, 1:48:53 PM
『ここではないどこか』
もう、逃げよう。
ここは危険すぎる。
そんな社会の渦に巻き込まれて、
いずれは何も知らぬまま、命を落とす。
もう逃げよう、ここではないどこかへ。
もう逃げよう、ここじゃないどこか遠くへ。
鳴り響くサイレン。
周りから聞こえる人々の叫び声。
そして始まる僕らの長い逃走劇を。
そしてこの地獄に終止符を。
ここではないどこかで。
6/26/2024, 11:24:11 AM
『君と最後に会った日』
いつものように、会話をした。
いつものように、ばいばいと手を振った。
いつものように、また明日といい、
いつものように、その明日が来る。
──そう思っていた。
そんなはずがない。
そして君は、いなくなってしまった。
いつものように、「また明日」会えると思った。
でも、そんなはずがなかった。
君と最後に会った日、
僕は別れの言葉すら言えずに。
彼とはもう話せない。
それが、彼との最期だった。
6/25/2024, 12:08:28 PM
『繊細な花』
繊細で秀麗、また豪華絢爛
そんな花を、僕はまた見つめる。
眉目秀麗、泰然自若。
完璧のような、花。
世界でたったひとつだけの花。
その花に、僕は恋をした。
繊細な花。
容姿端麗。衆目美麗。
世界でたったひとつだけの、
繊細な君に。