『1年後』
何をしているかは分からない。
それでも、
1年後、自分がどう有れるのか。
願わくば、
この未来に
ほんの少しの祝福を。
『子供の頃は』
今になって思う、後悔。
未来に、夢を見ていた幼き頃。
子供の頃。
周りは大人で、
それを羨み、
それはそれは非常に妬ましいものであった。
自分よりも自由度が高く、
考える時間もなしに、すぐに答えが出る、
そんな、自分よりも年上の人の存在が、
とても羨ましいものであった。
そして今。
段々と現実が汚く見えてくる。
周りの大人の裏が見えて、
何が綺麗で、何が汚いのか。
それがすべて汚く、薄汚れている世界だと
だんだんと、そう気付いてきてしまった。
自分よりも年上の人は醜く、
羨むものなど何もない。
ただ厳しい世界だけが垣間見えてきて、
社会の醜さを体感する。
純粋無垢だった、あの頃。
あの、子供の頃。
こうなりたい、と夢を持ち、
希望に溢れ、
目を輝かせたあの頃に、
また戻りたい。
現実を知らないまま、
過ごしていたい。
それでよかった。夢を見るだけ。
それでよかった。想望するだけ。
どんな大人になりたいか。
それでよかった。
子供の頃は。
『好きな色』
この世には、色なんて無限大にある。
少しの色味の違いで、まったく違う色にもなるし、見分けがつかないくらいの色にもなる。
これは、きっと私達人間も同じ。
私達が好きな「色」を探したとき、
惹かれた色を持っている人に、惚れる。
全く違う色は、喧嘩して、
同じような色は、馴染み合う。
でも、すべてがそうってわけじゃない。
例えば、青、赤、黄色は全く違う色だけど、
混ぜれば黒となり、
混ぜなくてもうまく置けば、
綺麗な色になる。
逆に同じような色どうしでは、
平坦になり、代わり映えがしない。
だからこそ色の世界は広く、深く
馴染み、そしてまた深く、淡く。
何億兆とある色は、私達、人間みたいで
色が、それぞれの個性で
色の差が、それぞれの可能性
…なのかもしれない
『あなたがいたから』
私は、もう諦めかけていた。
この厳しい現実に、打ちのめされて、
立ち上がることさえ
正直、もう嫌になってた。
──でもその時、助けてくれたのは、
いつも貴方だった。
いつも、私のそばにいてくれて、
いつも、私の手助けをしてくれる。
今、この明るい現実があるのはきっと、
あなたがいたから。
落ち込んだときも、辛いときも、苦しかったときも、立ち直れなかったときも、
いつも励まして、私を助けてくれたのは、
貴方だったから。
───あなたがいたから、今の私がある。
ありがとう、今まで
ありがとう、さようなら
ありがとう、最愛の
ありがとう、 。
私の心の中にいる、
あなたへ。
『相合傘』
見ているだけで腹が立つ。
友達だった彼らに。
はじめて、仲がいい友達ができたと思った。
クラスは違うけど部活は同じで、趣味や好きなものの話をするのが楽しかった。
男の子一人、女の子一人、そして私、の三人のグループだった。特に男女なんて気にしなかったし、相手も気にしていなかった。
それなのにある日突然、女の子の方が、私に言ってきた。
「えーと、私達、付き合いました☆」
なんて。
なんだか、裏切られた気がした。
別にその男の子に恋心を抱いていた訳ではないけれど、なんだか裏切られた気分。
そしてとある日、
ふたりが物陰で顔を近づけてるのを一瞬見た。
そしてとある雨の日、
ふたりが相合傘をしているところを見た。
見ているだけで腹が立ってくる。
──友達だったのに。
この98%はホントの話。