7/2/2024, 2:18:16 PM
『日差し』
ギラギラと輝く、夏の光は、
私の肌を強く突き刺す。
流れる汗。
ジリジリとした熱気。
その元凶のアイツを見上げると、
目が焼けそうなくらい眩しくて、痛い。
その真下にいるだけでも、汗が流れ落ちる。
だから夏は嫌いだ。
いつまでも、鬱陶しいくらいに私を照らす。
───照らさなくても輝いているというのに
6/30/2024, 10:19:47 AM
『赤い糸』
運命だなんて、言わないで。
運命の赤い糸で繋がれてるなんて、
見えない糸を、
存在しない糸を、
わたしを縛り上げるのは、
もうやめて
そんな運命がなくても、繋がってるから。
ずっと夢であってほしい。
辛い現実に、いてほしくない。
そんな世界に、あなたを巻き込みたくない。
だって、貴方が好きだから。
6/30/2024, 9:53:38 AM
『入道雲』
夏になるとよく見る、あの雲。
ときに、あの雲のおかげで
たくさんの人が苦しんでいることを、
あの入道雲は知っているのだろうか。
6/27/2024, 1:48:53 PM
『ここではないどこか』
もう、逃げよう。
ここは危険すぎる。
そんな社会の渦に巻き込まれて、
いずれは何も知らぬまま、命を落とす。
もう逃げよう、ここではないどこかへ。
もう逃げよう、ここじゃないどこか遠くへ。
鳴り響くサイレン。
周りから聞こえる人々の叫び声。
そして始まる僕らの長い逃走劇を。
そしてこの地獄に終止符を。
ここではないどこかで。
6/26/2024, 11:24:11 AM
『君と最後に会った日』
いつものように、会話をした。
いつものように、ばいばいと手を振った。
いつものように、また明日といい、
いつものように、その明日が来る。
──そう思っていた。
そんなはずがない。
そして君は、いなくなってしまった。
いつものように、「また明日」会えると思った。
でも、そんなはずがなかった。
君と最後に会った日、
僕は別れの言葉すら言えずに。
彼とはもう話せない。
それが、彼との最期だった。