ゆーがめ 普通イカの高校生

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5/25/2024, 10:20:23 AM

『降り止まない雨』

梅雨。
もうそんな季節か。
窓の外では、しとしと と雨が降っている。
それは紫色や蒼色に染まった紫陽花に落ち、
ぽたぽた、と滴っていく。
それは、なんだか悲しい音。

そしてまた、数滴、水が滴る。
それは、なんだかしょっぱくて、
なんだか悲しい雨音。
それは、私の頬を伝って、滴る。
でもそれは、
ごくたまに、
笑みから溢れる雨だった。

5/24/2024, 10:59:55 AM

『あの頃の私へ』

拝啓、
あの頃の私へ。

苦しかったね。
辛かったね。
でも偉かった。
自分のために、将来のために、
今のために頑張ってた。

自分なりに、必死で苦手なことを頑張ってた。

でもね、だからこそ、
今、すっごく楽しいよ。

あのとき頑張ったからこそ、今の私がある。
だから大丈夫、
自身を持って、
未来を信じて、
突き進んでみて。

たとえそれがどんな未来であろうと、
なんとかなるでしょう?

5/23/2024, 10:06:54 AM

『逃れられない』

何度も、何度も、苦しんできた
何度も、何度も、泣いてきた。、

いつもいつも、
殴られたり、叩かれたり、
暴言を吐かれたり、ご飯が出されなかったり。
そんなものは日常茶飯事。

もう嫌だ。
勝手にわたしを産んだくせに、
なんで責任を取れないんだろう。
それどころが、
何故傷付けてくるんだろう。

きっと、この運命からは、
逃れられない。
この母親からは、もう逃れられない。
きっと、この社会からも、
もう逃れられない。

苦しい。
逃れたいのなら、
自らの首を、
縛り上げるだけ。

もう、逃れられないから。

5/22/2024, 5:17:09 PM

『また明日』

あの子とは、これが、最後の会話だった
──また明日ね、ばいばい
そうやって笑う彼女を見送ってから、
その「明日」はもう来なかった。

いつまでも、次の日が来ると思ってしまう。
いつまでも、明日があると、思いたい。

手を振ったのが最後、
気付いたら、私を見送ってくれた彼女には、もう会えなかった。
そうか、私、死んだんだった。

明日がある彼女を、
果てしない空の上から見下ろす。

それはどこか悲しげで、どこか儚くて。
明日がある、なんて思った私。
私に明日がない、なんて思えなかった彼女。

これがきっと、最後の言葉。
「また明日」

5/21/2024, 11:14:49 AM

『透明』

わたくしの人生は、全て色でできている。
胸を張って語れる程ではないけれど、
少しだけ誇れる人生。

わたくしが思ったことをすれば、
良い結果になる。
わたくしが歩けば、
道ができる。
そんな、都合のいい人生。

でもこの人生は、全て透明な色。
良く言えば透き通っていて、
悪く言えば何もない。
わたくしは、何をしてきたんだろう。

今までの、透明な人生で。

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