コヤ

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2/17/2025, 10:41:44 AM

No.22:輝き


誰もを惹き付ける明るい貴方が嫌いだ

誰かのヒーローになってしまう貴方が嫌いだ


だから本当は、誰の目にも届かない場所に閉じ込めて
僕だけの貴方であって欲しい


でも


太陽の様な貴方が好きだ

暖かな笑顔の貴方が好きだ

人の事を楽しそうに話す貴方が好きだ


...もし閉じ込めてしまったら、きっとそんな貴方は消えてしまう


だから、貴方は何時までも太陽のままでいて
普段は手の届かない、憧れの貴方でいて


...けれど、闇が空を満たす時だけ、その役目を休んで、
その一時だけ、僕だけの貴方でいて...

2/16/2025, 10:05:31 PM

No.21:時間よ止まれ


去ってゆく貴方
笑わなくなってしまった貴方


あの笑顔も、明るい声も聞けなくて


残ったのは、貴方と撮った写真だけ


貴方との一瞬を象った、写真だけ


貴方は写真の向こうでも暖かいのに


僕の方が冷えているみたいだ


...嗚呼
戻りたいよ
貴方との日々に
そうしたら...

























他には何もいらない
そのまま進めなくなってもいいから

2/15/2025, 11:30:41 AM

No.20:君の声がする


「初めまして」と、君が言う

緊張からか...少し固くなって、顔を少し赤らめて

「初めまして」と、僕が返す

不自然に見えない様に、自然な笑みを浮かべながら


初めましてじゃないのに
君は、僕の事を覚えていない
存在ごと、何もかも


でも、諦めたくない
もう一度、昔聞いた暖かなあの声で


僕を救ってくれた、君の声が聞きたくて

2/14/2025, 10:48:02 AM

No.19:ありがとう


沢山沢山伝えたい
君に救われたんだよって
君が居たから今の僕があるんだよって

沢山沢山、伝えたい
...なのに、その一言すら言えなくて
それが少し苦しくて


...嗚呼、でも、やっと言える
赤い薔薇を差し出して、一生懸命話してくれた君に
誰よりも伝えたかった君に


「...ありがとう、__君、
























これからよろしくね」

2/13/2025, 11:58:07 AM

No.18:そっと伝えたい


疲れてしまったのだろうか

何時もは隙など見せない彼が、本を膝にソファーで眠っていた
そっと近ずき顔を寄せてみる。
すると、(随分と気持ちよさそうに寝ているものだな)と、何故だか頬が緩んでしまった

「...可愛い」

穏やかな寝顔へ、つい零れてしまった言葉
自分で言った癖に恥ずかしくなってしまって、熱くなる顔を振り払う様に足早に部屋を後にした
























「...っはぁぁぁ〜...」

学生時代にちょくちょくやっていた筈なのに、狸寝入りとはこんなに難しいものだっただろうか

「…可愛いのはどっちだよ...」

一人になった部屋で、うわ言のように呟いた

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