青羅紗

Open App
11/6/2024, 4:55:26 PM

君が知らない男の嫁になると聞いて、私がどんな思いだったか、君は知らないだろう。
男の暖かい腕の中で眠る心地はどんな風だろうか。
私は君の傍で暖かく過ごしていたかった。
ずっと優しく寄り添ってくれていた君は
私に飽きたのか、友達として話してくれる事もなくなった。
君の結婚式の日
私は君を遠くから祝福することしか出来なかった。
生まれ変わったら
君を包む、柔らかい雨になれたらいいな。






結婚式の日
家のポストに入れられた合鍵
優しく微笑みながら、遠くから私の事を見ている貴女。
私は貴女と幸せになりたかった。
ほんとうよ。
もし、生まれ変わることが出来たなら
どんな姿になっても、貴女の傍で眠りたい。
暖かい貴女の傍で。

11/6/2024, 9:44:15 AM

私の胸の中に、青鈍の心臓が萌えている。
雫の滴る石や一筋の光を落とす木に、それはジンと音を立てて増えてゆく。
雨上がりのアスファルトや、ツルリとしたラムネの瓶などにも。
人間とはとても単純なもので、そういう美しいもの達に心揺さぶられる。
けれど、次の瞬間にはすでに他の物へ興味が向いている。
嗚呼、なんて愚かで愛おしいのか。
私はその一瞬に己の心を燃やしたい。
緩やかに訪れる死を待つ為に。

9/22/2024, 5:50:22 PM

君の声が、聞こえる。
怒鳴るような大声で、声を震わせながら歌う君の声は
私の心臓を掴んで離さなかった。
君に彼女が何人いても、私は構わなかった。
お金として見られていても構わない。
ただ、一緒にいて
その声で優しく囁いてくれるだけでよかった。
人気になんて、なってほしくなかったのに。

9/21/2024, 12:53:32 PM

秋の始まりに、いつも君を思い出す。
優しく微笑んでくれる君
冷え性な君の冷たい手
柔らかい唇。
その全てが僕のものだった時
君は幸せだったのだろうか。

9/21/2024, 12:50:33 PM

「君のこと、大事にしたい」
「ン?何だ唐突に」
甘い香りが風に乗って二人の間を通る。
桃をかじりながら、天使はやわらかく微笑んだ。
「だからね、大天使様達に直談判に行こうと思うんだ」
「うん、?」
ギュ、と手を握られた悪魔は、驚いた様な顔をして芝生を何となく触っている。
天使が何を言いたいのか理解出来ず惚けていると、天使は悪魔の身体を抱き抱え飛び始めた。
「大天使様達に僕達の事を認めてもらおう。
僕達が結婚出来るように、ずっと一緒に暮らせるように」
そう言う天使の目は、希望に満ち溢れていた。




情報の追記
天使(男)
悪魔のことが好きで堪らないし結婚したい。
毎日一緒にいたいけれど、天国と地獄の規則のせいでたまにしか会えない。
桃が好き。


悪魔(性別不明)
天使の事が大好き。
ずっと一緒にいたいけど、難しい事だと分かっているので諦めた。
天使の好みに合わせて姿を変える事が出来る。


天使→→→→→→→(→→→→→→)←←←←←悪魔
って感じのクソデカ感情。

Next