ぐうのね

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2/28/2026, 10:17:25 AM

     確か何年か前のNHKで
     好きな旅番組があった。

     毎回いろいろな買付人が、
     世界のあらゆる場所を訪ねる。

     各々がずっと探し求めていた
     素敵なものや美味しいものなんかを
     スタジオゲストとして招かれて紹介するような
     そんな番組だったとおもう。

     スタジオには、ゲストの他に2人のMCと
     声だけの出演として声優さんとが
     面白おかしく、そして楽しく進行していた。


     買い付けというだけあって、
     自分が体験できないようなものばかりで
     それはそれはお洒落で華やかな時間だった。

     私とはかけ離れた世界観
     そんな番組が大好きだった。
     最後まで大好きな空間と時間だった。


     でもそれは突然で、あまりにも突然で


     今でも実感がわかないのはきっと、
     一度しか行けない遠いところへ
     彼が買い付けにいってしまったと
     ずっとおもってるからなんだよなあ
     
            

                 (遠くの街へ)

2/27/2026, 10:10:19 AM

     ナイトルーティン
     
     夕御飯は外で軽くすませた週末

     まずはお風呂
     温度はぬるめであちこちにキャンドルを配置
     ムスクみたいな甘い香りに包まれる。
     ゆっくり湯船につかりながら
     大好きな音楽がテンションをあげる

     癒しきった身体は水分を欲しがるから
     500ミリの水を一気に飲み干した

     冷蔵庫をあけたら
     チーズとサーモン、トマトがあった
     ちょっと面倒だけど生春巻きを作ろうかな
     それで、作りながら飲むビールが
     最高なんですよ、本当に

     あ、ネイルはげてる笑
     いついけるかな?また予約しないと
     春だから次はピンクにラメ入れたいな



     って感じの動画に憧れを持つ

     広瀬アリス監修のエアリアル餃子味
     あと3個で完食する女の話
     
     
     
     
                  (現実逃避)

2/26/2026, 10:19:40 AM

     あの日、私は出会ってしまった。
 
     それはとても美しく、
     すれ違うときに起こる風は
     何ともいえない甘い香りがした。

     振り向いた瞬間、
     目が合ったような気がした。
     私は思わず目を逸らした。
     本当は気になって仕方がない癖に。

     少し距離を置いたが、もう我慢できなかった。
     小走りでさっきの場所まで戻る。

     居た。ちゃんと居てくれた。
     腕を掴み、躊躇なく家に連れて行った。


     2ヶ月前の話


     
     それは今、冷たく暗い野菜室の中



     林檎



                   (君は今)

2/25/2026, 10:04:41 AM

     今日も1日がはじまる。

     そしてそれは、
     粛々と淡々、ゆっくりと慌ただしくを
     交互に時間が過ぎていく。

     同じようなタスクをこなし、
     変わり映えもしない似たような日々に時々
     胸を抉られるような知らせが入る。
     

     訃報


     耳の奥がぐわんぐわんなり、
     頭の中が痺れる
     テレビからは笑い声、
     パタパタと動き回り、
     この状況に対応できない私は
     なぜか膝掛けを畳んでいた。

     ここだけが
     カプセルに閉じ込められたような
     閉鎖的な感覚から逃れるように
     外に出て今を確かめる。

     下校中の子供達の声と
     近所の大工工事の音
     少し眩しく暗い空を
     私は見上げた。
     
     
                (物憂げな空)

2/24/2026, 10:17:03 AM

     よく見るSNSで
     もの凄く素敵な文字を書く人がいる

     いろんなタイプの文字書きさんがいて
     よく♡つけるのは筆が踊るように書く人

     自分でもいけんじゃないかと思うけど
     まあ書けない、見事に

     もしも、
     あの筆の一本一本に
     意思があったなら
     傑作が出来そうな気もするが
     想像すると恐ろしくキモい
     集合体はゾッとして震える

     書き手の意思による
     才能と感覚でまとまり
     作品が出来上がる

     よかったよ
     個々で動き出さなくて



     
     
                 (小さな命)

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