MARBLE

Open App
12/22/2024, 12:06:29 PM

祖父の命日は冬至の日だった

柚子いっぱいのお風呂に浸かり
そのまま逝ってしまった

好物の鮒の甘露煮がテーブルに置かれていたそうで、
入浴後に食べるのを楽しみにしていたのかと思ったら
胸がつまった

祖父の希望通り、大病を患うことなく
そして大往生とも言われる年齢だったけれど
それでもやっぱり悲しいよ

毎年、冬至の日は柚子湯に入る

鼻腔を心地よく刺激する香りを感じると
やすらぎの中にも 決まってほろ苦さが胸をつく

155:ゆずの香り

12/18/2024, 3:16:15 AM

外観と看板にひかれて何気なく入った喫茶店

懐かしい雰囲気の落ち着く空間
そっと腰を下ろして、コーヒーを注文した

普段なら即座にスマホに手を伸ばすとこだけど

凝った内装に目を奪われ、流れる音楽に耳を傾ける

店内にいる誰しもが 思い思いに時間を過ごし 
他人に意識を向けない空間が広がっている

重厚な扉一枚を隔てて、喧騒から解放された異空間

コーヒーのカップから手に伝わる熱さが
じーんと心の奥まで響いてくる

コーヒーを運んできたマスターに
私が今どんな気持ちでいるか
心の内を見透かされたのではと一瞬ひやりとした

なにもやましいことはないけれど
ただ何となく 幸せそうに見えたらいいのにな
なんて事が頭をよぎった

街中で行き交うさまざな人をみていると
他人からみて幸せそうな自分になりたいと
無性に思うときがある

何が幸せで、満たされているかどうかは
自分の感じ方ひとつだというのにね

154:とりとめもない話

12/14/2024, 1:12:31 PM

この季節特有の張りつめた空気が

寒空でこそ輝きを増すイルミネーションを盛り立てて

見るものの体感温度までも上げてくれるよう

名所じゃなくていいの

帰り道、街角の樹木に光るイルミネーション

この位の灯りが心地いい

153:イルミネーション

12/13/2024, 8:03:59 AM

対 人間

対 動物・生き物

命あるもの同士
言葉でないところで 通い合うものがきっとある

152:心と心

12/12/2024, 7:44:13 AM

何でもないフリをして

なんなくやり過ごせたことを
ありがたいと思う時もあれば

何でもないフリをしつつ
どこかで気づいてほしいと思ってる

そんな時もあるんだな

ひとの心の難しいこと

151:何でもないフリ

Next