モクモクッと空一面に広がる夏の象徴、入道雲。
わたあめみたいな雲に空がのみ込まれてしまいそう。
落雷や夕立はあうとげんなりするけど
よくいえば 夏の風物詩の一つ。
今年も、暑い夏が顔をだし始めてる
88:入道雲
夏は暑くてたまらない。移動は苦手。
けど、冬に比べて、
みんなの心がいつもより開放的で
陽な感じがするのがいい。
夏といえば、お祭りにいって
ブルーハワイのかき氷とあんず飴が私の定番だった。
花火大会はこれまでいくつかいったけど
長岡の花火がとくに印象に残ってる。
寝転んで見たのが初めてで
まさに空からふってくるを体感して
瞬きを忘れるほど吸い込まれていた。
あの迫力はきっと忘れないと思う。
移動が大変だったけど、行けてよかった。
今年の夏は(も?)、
お家の中に避難して、
テレビで隅田川の花火を鑑賞しながら、
カランと氷がぶつかり合う音を響かせて
大好きなアイスコーヒーを飲む。
よく冷えたデラウェアを食べる。
あっ、今年はオリンピックを見ながらにもなるかな。
派手さはないけど、これはこれで気に入っている
私の夏の過ごし方。
87:夏
ここではないどこかって
とてもあいまいで
でもそこに救いがあるような
希望の響きにも感じる。
ここではないどこかに
いってみたい気もするけど
一人はいやだなぁ
ここではないどこかにいけたとして
きっとしばらく時間がたったら
また“別のどこか”を追い求める。
ここではないどこかという名の
得たいの知れないものに翻弄されるだけ。
いいか悪いかは別として
結局のところ、私には“ここ”しかないんだと思う。
86:ここではないどこか
君の新居にいった。
引っ越した後で初めての訪問。
街を散策して、美味しそうなご飯やさんを見つけて
今度はここにいってみようか
なんて話をしたよね。
ベランダから眺める、慣れない景色と街の空気に
君の輝かしいスタートを実感した。
目の前で、徐々に開かれていく新しいステージに
君だけが躊躇なく足を踏み入れていて、
私はまだこの場にとどまりたいような、
そんな気持ちから足がすくんで動けないでいた。
私は手だけを伸ばして、かろうじて君に触れていた。
結局、君の顔をみたのは、あの時が最後だった。
私の日常から君がいなくなって
私の心に影を落としていた孤独や不安、卑屈さ
みたいなものも時間と共に薄まっていった。
君を受けとめ、見守っていくほどの
包容力や安定が私にはなかったんだと思う。
これでよかったと思っている。
私の心を守るためでもあったから。
でも、君がいる街にはまだ行けそうにない。
85:君と最後に会った日
繊細と聞いて思い浮かべるのはすずらん
下を向いた釣鐘型の花が葉の陰に隠れるように
ひっそりと咲いてる姿が何とも愛らしい
細長い筋が特徴的な葉っぱも好き
単体でじゅうぶんメインをはれるのに
他の花々を引き立たせるために調和を図る
周りをよく見ていて、
場に応じた振る舞いができる人のよう。
すずらんやカスミソウは万能選手だね
もっともっと我が儘に生きてくれてもいいのに。
84:繊細な花