1/9/2025, 11:37:02 AM
星のかけらは、頭からパーカーをかぶり、乱雑に靴を履いた。無論かかとが潰れている。
星のかけらは、行ってきますも言わずに街へ出た。行く当てもなかった。
ただただ歩いた。
途中、ネクタイを締めた星に出会った。
星のかけらは無性に悔しくなって、その星に掴みかかった。星は、星のかけらになった。
パーカーに着られた星のかけらは、星になろうと星のかけらを集めた。
しかし、星のかけらが増えただけだった。
題:星のかけら
1/8/2025, 10:44:37 AM
ring, ring. 指輪が欲しい?
ring,ring. つづけてほしい?
ring,ring. 鳴りやむまで鳴りやまない…
題:Ring Ring...
1/6/2025, 1:32:18 PM
君と一緒にどこへ行こう。
君と一緒にどこで生きよう。
君と一緒にどこで死んでゆこう。
やっぱりわたしはわたしの生まれた、君の所がいい。
題:君と一緒に
1/5/2025, 1:52:26 PM
冬晴れは美しい。ぼくの肌のように、掠れた薄青い色をしている。
地上の全てを飲み込んでゆきそうな夏の空でも、どこまでも吸い込まれそうな秋の空でもない。見飽きた春の陽気とも違う。
冬の日は、やっぱり美しい。
ぼくは、あの掠れた晴れに巻き込まれて、飛ばされて、どこか遠くの故郷へ帰りたい。
題:冬晴れ
1/4/2025, 11:51:10 AM
現在の日本における幸せとは、愛を買えるだけの金があり、金を貰えるだけの愛があることだ。
題:幸せとは