星のかけらは、頭からパーカーをかぶり、乱雑に靴を履いた。無論かかとが潰れている。 星のかけらは、行ってきますも言わずに街へ出た。行く当てもなかった。 ただただ歩いた。 途中、ネクタイを締めた星に出会った。 星のかけらは無性に悔しくなって、その星に掴みかかった。星は、星のかけらになった。 パーカーに着られた星のかけらは、星になろうと星のかけらを集めた。 しかし、星のかけらが増えただけだった。 題:星のかけら
1/9/2025, 11:37:02 AM