冬晴れは美しい。ぼくの肌のように、掠れた薄青い色をしている。 地上の全てを飲み込んでゆきそうな夏の空でも、どこまでも吸い込まれそうな秋の空でもない。見飽きた春の陽気とも違う。 冬の日は、やっぱり美しい。 ぼくは、あの掠れた晴れに巻き込まれて、飛ばされて、どこか遠くの故郷へ帰りたい。 題:冬晴れ
1/5/2025, 1:52:26 PM