いちごミルクパン

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12/19/2024, 10:09:04 AM

 寂しいって感情がなかっら、きっと寂しいだろうな。


                 題:寂しさ

12/18/2024, 10:36:29 AM

 この時期になると、冬は毎日やってくる。

 冬になると、一層きみに会いたくなった。
 冬になると、一層きみと手を繋ぎたかった。
 冬は一層、きみと一緒にいたかった。

 冬になると、きみは不服そうな顔でマフラーを鼻まで引き上げた。それがどこか悲しそうで、悲しくて。

 一人で先を歩いて、振り返ったとき、きみはいなくなっていた。
 きっと冬に攫われてしまったんだ。
 明日、冬がやってくるまで、きみには会えない。すごくすごく、寂しかった。
 


               題:冬は一緒に

12/17/2024, 10:03:43 AM

 とりとめもない言葉たちが溢れてきて、言いたいことがまとまらない──。
 そういう話。


            題:とりとめもない話

12/16/2024, 10:54:33 AM

 例えば僕が風邪をひいたとして──馬鹿は風邪をひかない、とは言わないで──、君は何をしてくれるだろう。
 まだ高校生で、さらに受験生の君は、特段何もできないんじゃあないだろうか。
 お見舞いのメールを送るくらい?だったらきっと、メールの最後には素っ気なく、返信不要、なんて書いているのだろう。

 仮に君が風邪をひいたとすると──生活リズム整いすぎて大丈夫、とは言わないで──、僕に何ができるだろうか。
 ある程度自由のきく身とはいえ、君に対して何をすればいいか分からない。
 看病なんかはご家族がするはずだし、家に行った所で体調不良の君を満たすことなどできない。
 せいぜい、短めのメールを送るくらいだろう。君の好きそうな絵文字を添えて。


                  題:風邪

12/14/2024, 11:32:44 AM

 彼らの素直さが欲しかった。どこまて入っても美しい、彼らの心が羨ましかった。
 彼らは綺麗な声をしていた。彼らはいつも笑顔で明るくて。だからわたしもそれを真似た。

 わたしはイルミネーションだ。表面に光を集め、その痛いほどの眩しさで周りを拒絶する。
 目が丈夫だとか我慢強いだとかで、わたしに近づく人もいる。その人たちには、少し申し訳ない。きっと皆が思っているわたしではないから。
 光が弱まったら。周りが明るくなりすぎたら。わたしはただの針金になる。

───イルミネーションは、彼らになりたかった。



           題:イルミネーション

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