らんめる。

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5/7/2024, 2:06:32 PM

 惚れた腫れたを理解するには、まだずっと幼かったあの頃。

 つい目で追いかけたり。
 ほかの誰かといっしょだと悲しくなったり。
 少しでも長く自分といてほしかったり。

 おとなになって、酸いも甘いも噛み分けた今だからこそわかる。
 あれは“初恋”というものだったのだろう、と。

 相手が誰だったか、なぜ好きだったかさえ思い出せない。そんなうんと幼い頃の思い出。



2024.5.7【初恋の日】

5/6/2024, 7:08:25 PM

 少し前に「生きる意味」について考えたことがあったか。ニュアンスは少し似ているかな。

 明日世界が終わるとしたら、なんて考えて生きていたくない。そんなものに駆られて送る日常は、忙しなくて落ち着かない。
 未来のことなんて考えず、今この瞬間にやりたいことを突き詰めていたい。いつだって後悔のないように。

 明日世界が終わるなら。
 それでも私はいつもと変わらない日常を送っているだろう。



2024.5.7【明日世界が終わるなら】

5/6/2024, 8:08:09 AM

 ぱっと目についた投稿。
 集中力のなさゆえに目が滑り、流し見で追っていた数多の投稿の中でふと指を止める。

 ストレートに感情に訴えかけてくるわけではない。
 特別捻りのあるような難しい言い回しというわけでもない。
 聞き慣れた単語と言い回しの、五十文字にも満たない短い詩。それが私の琴線に触れた。

「あ、この投稿、いいな」

 そう思っても、それを伝える術はこの場にはない。
 コメントを送る方法も、その投稿を拡散する方法も、もちろん手元に残す方法も、ここにはない。

 どうしても伝えたいこの感動が、どこにも向けられないもどかしさ。
 やりきれない気持ちを抱えたまま、また次の投稿へ手を伸ばす。



2024.5.6【君と出逢って】

5/4/2024, 12:19:47 AM

 みんなが知らない、二人だけの秘密というのは、私だけ特別な存在になれたようでどこか誇らしかった。
 大好きな人と二人きりで過ごす時間は、私にとって何にも代え難い尊いものだった。

 だから、初めはそれでも良いと思っていた。
 君が別の女の子と歩いているのを見るまでは。

 問い詰めたとき、君は「ただの友だちだよ」と言った。けれど街を並んで二人で歩いている姿は、誰がどう見ても仲睦まじい恋人同士のようだった。
 あの日から一つの考えが頭の中を駆け巡る。

 どうして私たちは、恋人同士であることを秘密にしなくてはならないのだろう。

 君を疑いたいわけじゃない。君の隣にいることが不安なわけじゃない。
 ただあの日から、二人だけの秘密という“私の特別”がどこか揺らぎ始めていた。

 その答えを知るには、それからそんなに長くはかからなかった。



2024.5.4【二人だけの秘密】

4/29/2024, 1:38:46 PM

 風はいつも様々なものを運んでくる。
 季節の訪れ、雨の匂い、飛んだ洗濯物、新しい生命。

 風に乗って運ばれたものは、舞い降りた先で新しい出会いを起こす。生命が芽吹き、大地を潤し、人々の感情を豊かにさせる。

 風のように、私はなれるだろうか。
 様々なものを繋ぎ、巡り会わせ、育む、そんな風に。



2024.04.29【風に乗って】

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