Open App
12/21/2024, 11:36:35 AM

大空を見上げれば
世界中の誰とでも世界を
共有できるのに
下ばかり向くなんて勿体ない

曇っていても大雨でも
上を向いてみれば
雲の先には必ず
光があるはずだから

それでも光が見つからなければ
いつかの青空を思い出して
光を見つける手掛かりを見つけられるかも

世界を見つめて
自分の今いる場所から
世界に大きな返事をしよう

この宇宙に自分は存在しているのだと

12/13/2024, 12:46:31 PM

生まれたて空のグラスは無色透明

人から初めて注がれた愛

純粋な赤い愛色は
妬みや蔑みが注がれるうちに
赤黒く醜くなった

次第に愛したいと思う人を見つけた
その人に少ない愛色をあげた
私は黒一色

他人からの評価、自己嫌悪
自分と周りの差、黒は影が濃くなる

薄まらない闇色
耐えきれなくなったグラスは
表面張力を越えた

空になったグラスにもう一度
誰かからの愛を求める

12/8/2024, 10:34:26 AM

ごめんね

病気で生まれた私の母の口癖

ごめんなさい

私を馬鹿にしたクラスの男子が
先生に促されて渋々口にした言葉

すみませんでした

取引先に頭を下げる私の口から
出た言葉

申し訳ございませんでした

隣で頭を下げる上司から
繰り返される言葉

ありがとう

私が言ったことも
直接聞いたこともない感謝

ありがとう

人生ではじめましての声
落とし物を拾っただけなのに

私だったら手を煩わせた事実で
頭がいっぱいになって
平謝りになるだろう

目の前の男性は
そんな様子微塵もなく
笑顔で感謝を述べる

私はずっと探していた言葉を見つけ
目から涙が流れる

彼が慌ててハンカチを差し出す
そんな彼に一言

ありがとう

12/7/2024, 1:30:41 PM

部屋のすみで鳴く小鳥

ピーピーとこんな狭い場所から
逃げたいと
助けを求めるように泣く

無くした
大切を辿るように
あの日の誰かを思っている

たくさんの青い空
優しい笑顔のトモダチ
空想はどこまでだって
続いている

目の前にあるのは
狭い狭い檻
暗くて寂しい
ピピッと鳴る
久しい音から目を背け
布の被った部屋の隙間を見つめる

飛び立ってしまいたい
こんな重たい部屋から
でも、僕にはできない
小鳥のような
翼は僕には無いから

12/5/2024, 12:24:23 PM

酷い咳、体中が燃え尽きそうな体温
時々催す吐き気は喉で止まり
気持ち悪さのソロステージ
眠れない、寝たくて寝たくて
早く楽になりたいのに
私が私を寝かせてくれない
「大丈夫?早く元気になれよ」
暗い部屋を照らす
スマホの通知、クラスの男子
大丈夫じゃないよなんて、
悪態つきながら相手には
愛想良く返信する
眠れないほど苦しいのは
風邪のせいか?それとも

Next