普 「冬華ちゃん、」
冬華「普くんどうかした?怪我でもしたかな…?」
普 「好きだよ、」
冬華「そういうのは、本当に好かな人にしか、
言っちゃ、駄目なんだよ…?」
普 「本気だよ、蒼空みたいに格好良くないし
璃空みたいに、面白くもないし、、
悠佳みたいに、、、優しくもないけど、
自分の思いに蓋はしたくないから、
こんなちっぽけな僕で良ければ
付き合っt」
冬華「ごめんなさい、私には、もう、大切な人が
できちゃったから」
普 「いきなり、ごめんね、、
顔会わせるの嫌だったら、部活もやめるから、」
冬華「泣いてるの…?」
普 「ただの雨粒だよ」
悠佳「璃空、おまたせ」
璃空「おー、麦わら帽子似合ってんじゃん」
悠佳「えへへ、お姉ちゃんの借りてきた」
璃空「結花さんのか、道理で、」
悠佳「なんだよ!もうっ、女の子っぽいとか、、
気にしてるんだからね」
璃空「ん、」
悠佳「璃空も麦わら帽子、似合うと思うんだ
みんなとの集合まで時間あるしさ
買いに行かない?」
璃空「分かったから、飛ぶな」
麦わら帽子の編み目から微かに覗く太陽光に
照らされる白い肌、ひまわりのような笑顔は
俺の毎年の夏の風景だ
普 「あ、れ?」
先生「嘉納、なんで今回、こんなズタボロなんだ?」
普 「…分かりません」
先生「将来、選手になるわけでもないのに、部活なんて続けているからだろ」
普 「勉強時間は、疎かには……」
先生「先生は、嘉納の為にだな」
普 「はい、」
先生「聞いているのか!?これは親御さんに連絡しないとだな」
普 (平均点も超えてるし、偏差値もまちまちなのに、、
ただの、塾の合格実績稼ぎじゃん、こんなの)
塾終わり
普 「なんで、なんで、、俺、だけ、
親から鬼電だ、出たくないや、」
蒼空「普?」
普 「蒼空?なんで、ここに?」
蒼空「塾終わりだけど、、お前泣いてたか?
目赤くなってるぞ」
普 「…なんでもないよ…じゃあね」
蒼空「何でもなくないだろ、大切な、部員で、仲間で、ライバルで、親友が
一人で泣いてて見放す奴があるか」
普 「蒼空、」
蒼空「うまくいかなくたって平気だ、歩き出せばいい、走らなくていい
疲れたら、おぶってやる」
普 「…フハッ、主人公気取りかよ」
璃空「あー疲れたぁ、なぁ悠佳この後牛丼かラーメン食いにいかねぇ?」
悠佳「僕も今日時間あるからいいよ」
普 「いーなーラーメン!」
璃空「だろ!」
蒼空「遅くなるなよ、親に心配かけんな」
璃空「おう」
普 「なぁ、」
蒼空「どうした?珍しく神妙な顔して」
普 「この、星空見て、笑いあえてる、この時間も
もうすぐ終わっちゃうとか、考えてたら、らしくないとか、思うか?」
蒼空「プハッwww、なんだ、そんなセンチメンタルなこと考えるんだな」
普 「るっせー」
蒼空「俺ら勝って勝って勝ち進んでインハイ優勝するんだろ?
まだ時間はあるじゃねぇか、それに、卒業したって二度と会えなくなるわけじゃないしな」
普 「それもそーだな!よし、蒼空!ラーメン食い行くぞ!」
蒼空「大切な人を家に送りに行かなきゃなんで、遠慮しとくわ
ただの幼なじみにはするつもりはないからな」
普 「冬華ちゃんはやらねーよ」
普 「今度三年生でどっか行かねー?」
蒼空「そんな暇あったら受験勉強するから無理」
普 「蒼空意外と頭悪いもんね~、璃空は?」
璃空「俺は行けるけど、悠佳が行かないなら行かねー」
悠佳「僕は璃空と一緒ならいいよ」
璃空「じゃあ行く」
普 「リクもハルカも来るのか、冬華ちゃんは?」
冬華「行きたい気持ちは山々だけど、蒼空君がいないと、お母さんが遠出許さないかも」
普 「そっかー残念、蒼空来ないらしいからねー、あー残念」
蒼空「…」
悠佳「いや、普が段違いなだけで蒼空も頭いいんだから、たまには勉強休んじまえば?」
蒼空「志望校に落ちたら………」
璃空「落ちねえから、安心しろ」
蒼空「じゃあ、1日だけだからな!受験勉強終わりにしてやる」