私は誰もが振り返る美少女 誰もが目をそらすブス
そんなこと知らない私 誰よりも知っている私
ある王子様を見つける 王子様なんて存在しない
どぎまぎしながらも 声をかける相手なんて
声をかける いなかった
すれ違った恋路 一方通行の孤独
それでも進んでいく 一生抱え込む
2人 一人
想いをぶつける 愛を伝える相手は
相手は目の前に 二次元に
重なる唇は 画面に近づき
夕焼けの教室 我に返る
暗い夜空のした 暗い部屋の中
唯一暖かい掌 冷たい涙
心温まる家族と 独りで啜る
囲む夕食 伸びたカップ麺
贈り物の入浴剤 3日は入っていない
湯船に包まれる私 風呂場を見つめる私
ふかふかのベットで 煎餅布団に転がる私
眠る私 眠さなんて知らない
泣かないで
怒って、喧嘩して
何で泣くんだよ
悲しい訳じゃ
ないだろう
悔しいわけでも
ないんだろう?
なぜ泣くんだよ
僕の瞳は
愛なんて叫んだって消耗品だし
記憶の片隅に残るか否か
冬は惜しくなる
春になれば別れがやってくるのだから
今の君とは離れなくては
ならないからだ
それでも、愛を想うのは
君を終わらせたくないからだろう
濡れた階段
湿った曇天
肌について離れない服は
透けて私を露わにする
突如雨がやんだ
目の前にはまだ雨
上を見上げると見覚えのない傘
クラスの男子が私に言う
顔赤いぞ?
風邪でもひいたのだろうと私は返す
この胸の鼓動は寒さのせいかな
思い出は溢れ出てくるけれど
毎日毎日が出しっぱなしにした蛇口から零れる
水のように過ぎていく
新年度始まったと思えば、もう年末で
結局、自分はなにを成したのか
分からなくなる
大きな変化が無かったわけじゃないけれど
いつの間にかそれが当たり前に成り代わった
でも、こうして、何気ない日常が
思い出に変わる日もきっとくる
毎日大切になんて、きっと出来ないけれど
毎日を楽しむことがきっと思い出として
いつか思い出せたらいいな