ある子猫がいた。
その子猫はなんでも知っていた。
だから
まだ見ぬ世界を探しに旅をしに行った。
なんでも知っていても、
なんでも体験したわけじゃない。
ある時恋をして、
ある時友情を感じて
ある時涙を流す。
こんな日々が、
幸せでたまらなかった。
だけどある日思った。
僕は何になりたいんだろうと
また旅をした。
だけど答えは見つからない。
また歩いた。
地面を踏みしめた。
だけど見つけるのは自分の足跡だけ。
軌跡だけで、
未来が見えない。
子猫は思った。
僕は、もしかしてもうなりたい姿に
なれているのかもしれない、と。
その瞬間、
子猫は猫になった。
そして、
普通の猫として暮らす事にした。
もう日常に幸せはあったんだ。
自分はもう自分。
それ以上でもそれ以外でもない。
特別な存在。
猫は、愛を知った。
秋が好きだね
あなた。
大人になってから
気付いても遅いけど、
秋風は背中を押してくれる。
どんどん大きくなる影。
日が落ちる。
暗闇が広がって。
見た目を変えていく。
何度も何度も、
世界が変わった。
また会いましょうよ。
私たち、離れた方がいいわ。
いつか会えるわ。会わなければいけないわ。
消費しすぎたのよ、あいを。
我慢ばっかじゃ疲れるわ。
また会いましょうよ。
結果じゃなく、過程も見ましょうよ。
あなたはどんどん私といるとだめになるわ。
やめましょう。やめましょう。
こんな歌、呪いだわ。
こんな文字、呪いだよ。
帰ってください。
そう言ったら消えて泡を見た。
スリルのない世界って楽しいのかな?
虚無って楽しいのかな?
私世界世界私
僕は私を殺したい。
人間なのがイライラするんだ。
ボコボコになった様を見てこういってやるんだ。
お前のせいだ!
重くて飛べない翼。
それは私の心の重みでもあって
そもそもの翼の重みでもある。
飛べたとしても、
きっと怖くてすぐ落ちていく。
飛べなくても
それはそれで構わないと思う。
私は翼と共に生きてきたから。
もう私は私を愛せないことなんてないんだから。
私はなにか1つでもなくなったら私じゃない。
それは私だけど。私ではない何か。
パズルのピースのような私。
いつも私は他人で、
いつも私は私。
変わっていくとこも愛おしい。
翼が折れても私は離せない。
それは私だったから。
いつまでも大好きだよ。
私が1番の宝物。どんな宝石でも叶わない夢を叶えれる。
そんな私を大事に生きる。私がもう私を押さえつけて居なくならないようにしたいから。